4*まともな奴ほどバカを見る
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方一人の青年がやったことだった。
ちなみに彼はいま我々とともに城ついて、いま城門にいる。』
「ちょっとまて、連れてきたのか!?
そんな危険な者を城にか!?」
『そうだ、だが彼は決して悪人ではない。
私が保証する。
それにそもそも、あの草原に放置しとけというのか?』
「うぅむ…」
もっともだ。
それに、ゼノアはあの若さで第一師団の隊長になる程の実力の持ち主。
もちろん人を見る目も人一倍ある。
そんな彼がいうのだから大丈夫だとは思うのだが…
「まぁお主が言うなら…
でも、のぅ…」
やはり不安が残る。
だがこんどはさらに驚愕な一言をゼノアは語った。
『それで実はその青年、ナルミというのだが、彼は実は…』
ここで少し間を置いて。
『実は、黒髪に黒目なのだよ。』
「…は?」
ありえない、と思った。
髪や目はその者の魔力や属性により変わってくる。
水なら青、火なら赤という具合にだ。
それが黒、聞いたことがない。
ところで、彼はいま廊下にいる。
姫様から逃れて部屋からでてきたばかりだったのだ。
つまり…
「それは本当か!?ゼノア!!」
「うぉっ!」
大声で話してると姫様に聞かれてしまうのだ。ちなみに扉は開いてるが、出てはいないため文句は言えない。
「ぜひ見てみたい、私のところに連れてこい。」
「姫様!この者は得体も知れない、危険な者かも知れないのですよ!
そんな事をして万が一があったら…」
「でもさっき、ゾーン爺自身がそいつを城に入れるのを容認したではないか。」
「うっ!」
痛い所をつかれ、何も言うことができない。
「それにゼノアが言うのだ、問題はなかろう。
と、いう訳でゼノア、連れてこい。」
『は、はぁ…』
一気にまくし立てられ、つい流されてしまったゼノアが頷く。
「よし、謁見の間でまってるぞ。」
そういい、一方的に通信を切った。
そして彼女はまず、普段着のドレスから正装に着替え、急いで謁見の間に向かった。
ちなみに後ろでさわいでいたゾーン爺は無視して行った。
途中その者についてのいろいろな噂が兵士達から聞こえてきた。
なんでも、カームルを一撃で挽き肉にしたとか、魔物を召喚して兵士を一人廃人にした、などなど。
それらの噂を聞いて、少し怖くなったが、好奇心が勝っていたので気にせずに進んだ。
そして謁見の間に着いたら、先にゼノア以外の各隊隊長が待機していた。
多分ゾーンが護衛の為によんだのだろう。
そして彼女に遅れてゾーンもきた。
やはり年か、かなり息が切れている。
ちなみに謁見の間は小さい体育館ほどしかなく、奥に少しきらびや
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