第六話「男の精霊使い × 編入 = 見せ物」
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」
なんというか、質問のほとんどがセクハラだな。質問している方も顔を赤くするくらいなら、止めればいいものを。
「チームはもう決まっているの?」
「チーム? ――ああ、《精霊剣舞祭》か。まだ決まっていないから、これから探すつもりだ」
「じゃ、じゃあ――」
「だが、今はまだ誰とも組むつもりはない。知り合って間もないからな。お互いの人間性や実力をある程度把握できるようになった時に、改めて組もうと思う」
そう言うと、質問してきた女子はしぶしぶと手を下げた。他の生徒も残念そうに肩を落とす。
「ならあたしと組みなさいよね!」
一人だけ空気を読まず、ガタッと席を立つ者がいた。
「……また君か、クレア」
「リシャルトはあたしの契約精霊なんだから、あたしのチームに入るのは当然でしょ。それに知らない仲じゃないからリシャルトの言った条件にも当て嵌まるわ」
俗にいうドヤ顔で胸を反らす。その言葉に反応する生徒たち。
「あの誰も契約できなかった〈封印精霊〉とリシャルトくんが契約したって本当?」
「ええ、そうよ。そしてそのリシャルトはあたしの契約精霊なの!」
なぜ君が得意気に答える。そして誰が契約精霊か。
しかしそれを聞き、花も恥じらう十代の乙女たちは色めき立った。口々に質問を浴びせかける。
「リシャルト君とクレアってどんな関係なの?」
「もしかして恋人とか!?」
「キャー!」
「あれね、愛の奴隷ってやつね!」
興奮する少女たち。収集がつかなくなってきたところでフレイア先生が机を叩いた。
「あー、お前らいい加減にしろ。ほら、お前も突っ立ってないで、とっとと好きな席に座れ」
「はい」
取りあえず、一番奥の窓際の席に向かう。クレアと関わると碌なことがないから出来るだけ遠い席にした。
「む」
視界の隅で何かが飛んでくる。咄嗟に神威で強化した手を掲げると、パシッと見覚えのある鞭が巻き付いた。見ると鞭の持ち主であるクレアが不満ですと言いたげに俺を睨んでいる。
「どこに行くのよ。アンタはあたしの隣の席」
「すまんが、辞退する」
「むっ、ご主人様に逆らうつもりね。いいわ、誰がアンタのご主人様なのか、しっかり教育してあげる」
「誰がご主人様か」
鞭を解こうとするも、クレアが巧みに捌きそれを許さない。
いっそのこと斬るか? と鞭を切断しようとしたその時だった。
ヒュッと風鳴り音とともに一本の矢が鞭を貫いた。金属ではなく氷で出来たそれは精霊魔装。クレアの炎の鞭と同様に武
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