コードギアスR1
0153話
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不意にコーネリアに呼ばれ、そちらを振り向くとそこにはコーネリアの顔がアップで近寄ってきていた。そしてそのまま俺の唇がコーネリアの唇で塞がれる。
そのまま十数秒が経過して、コーネリアの顔が離れていく。
「その、なんだ。勝利のおまじないとでも思っておいてくれればいい」
「へぇ、見せつけてくれるわね」
レモンの声が聞こえ、反射的にそちらを振り向くと技術班とリュケイオスの調整をしていた筈のレモンの姿があり……
「んぐ」
今度はレモンに唇を塞がれる。
「勝利の女神2人分のキスよ。効果は保証付きだからありがたく思いなさい。……さ、こちらの準備は整ったわ。リュケイオスの中心に移動して頂戴」
「ああ」
多少照れくさかったが、周りで囃し立てている技術班を無視するようにしてリュケイオスの中心地点へと移動する。
それを待っていたかのように、技術班の面々がキビキビとした動きでデータを収集し始める。そこにはつい数秒前までのおちゃらけた様子は一切無かった。
「アクセル隊長、ご武運を」
「ああ。ここの守りに関しては任せたぞ」
エキドナが頷き、レモンの近くへ移動すると技術班がリュケイオスの操作を開始する。
「リュケイオス、起動。転移フィールド生成開始」
前回とは違い、一人分の転移フィールドでいい為にすぐに生成完了する。
「システムオールグリーン、転移フィールド生成完了……転移します!」
「アクセル、無事でね」
レモンのその言葉と同時に視界が光に包まれた。
視界が戻り、まず感じたのは硝煙の匂いと爆発音。俺には慣れ親しんだ戦場の匂いだ。
そして目の前には赤……赤いパイロットスーツ?
その人物は俺を確認したのか手に持っていた銃をこちらへと向けてくる。
「っ!? いつのまにこんな近くまで!」
そう叫び、銃のトリガーへと指を掛けたその瞬間殆ど反射的に口を開く。
「加速」
精神コマンドの加速を使用し、敵の懐へと潜り込んでその鳩尾へと拳を叩き込んだ。
「ぐっ!?」
だが、相手は呻きながらも気絶はしない。馬鹿なっ! あの一瞬で打点をずらしただと?
そして次の瞬間、俺はそれに気が付いた。すぐ近くにある3台のトレーラー。そこに積まれている兵器を。その特徴的な顔は俺もよく知っている作品に出てくる機体だ。すなわちこの世界は。
「ガンダムSEEDの世界」
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