暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeT:
Te Ratio Ducat,Non Fortuna
Epic1-Aたとえ再び君たちに逢えるのだとしても〜Wheel of FortunE〜
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るから、仕事中はちゃんと艦長って呼ぶ。

『お疲れ様、2人とも。アースラに戻ったらゆっくり休んでちょうだいね』

『クロノ君、イリスちゃん。すぐに転送するから、そこから動かないでね』

「ああ、頼むよ」

「うん、お願いねエイミィ」

モニターがもう1つ。映っているのはエイミィ・リミエッタ。アースラの通信主任で、わたしと同じ執務官のクロノの補佐を務めてる。わたしは8歳で、エイミィは16歳。でも年齢差や階級とか関係なく、エイミィとは友達って感じ。アースラに転送されて、まずは「ただ今戻りました」アースラの長、リンディ艦長に報告。

「お帰りなさい。本局に着くまではゆっくりしていて」

そう労ってくれるけど、部屋に戻ったところで何もないしする事もない。だからわたしは普段ブリッジに居ることにしてる。定位置はほとんど「エイミィ〜」の居る場所。クロノは大体リンディ艦長の座る艦長席の傍に控えてる。
以前、エイミィと一緒に、お母さんの傍だと安心できるんだね、ってからかうと、結構マジで怒られた。それからはもう母子関連のからかいネタは禁止にした。次やったら、リンディ艦長が愛飲する妙な飲み物シリーズを飲まされる。まだ生きていたいし、変な病気にかかりたくもないしさ。

「「「お帰り、イリスちゃん」」」

「ただいま〜、エイミィ。アレックスとランディも」

片手を上げてにこやかに迎えてくれたブリッジオペレーターの2人にも挨拶を返す。エイミィの座る椅子の背もたれにもたれ掛ると「はぁ、やっぱりこの位置が落ち着く〜」一気に力が抜ける。

「あはは。イリスちゃんがタレてる♪ タレイリスちゃんだ♪」

「背もたれがちょうどいい高さにあるからさ〜」

顎を乗せてふにゃ〜としていると、胸ポケットに入れていた通信端末から、

≪メールで〜す♪ メールだよ〜♪ メールだっつってんだろ〜♪≫

メールが届いたことを報せる音声が。ちなみに3つとも友達のものだ。この着信音を聞いたエイミィ達が失笑した。聞き慣れてるはずなのに、やっぱり笑っちゃうみたい。エイミィが「いつ聞いても最後のヤツ可笑しいよね〜」って笑い続けていると、アレックスが「イリスちゃん。その声、誰の?」声の主のことを聞いてきた。

「わたしと同じ聖王教会に所属していて、そして管理局にも所属してる騎士・・・」

これだけのヒントで結構絞れるんじゃないかなぁ〜。管理局内にも騎士が何人か所属してるけど、聖王教会と兼任の騎士はほとんど居ない。一番の有名どころでカリム・グラシア一佐。けどカリムじゃない。一応頼んでみたんだけど。

――メールです。うふふ♪――

まぁこんな感じだから、カリムからの連絡限定に残してあるだけ。アレックス達が結構本気で考え込み始めたのを横目に、メールの受
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