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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeT:
Te Ratio Ducat,Non Fortuna
Epic1-Aたとえ再び君たちに逢えるのだとしても〜Wheel of FortunE〜
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よ、ユーノ」
フィヨルツェンさんと握手をすると「ユーノまで!」完全に反対派なセレネとエオスが駆け寄って来た。2人の頭を優しく撫でながら「ごめんなさいね」そう謝るフィヨルツェンさん。頭の撫で方がすごい上手なんだよね、フィヨルツェンさん。ふにゃってなる2人。でもすぐに「違くて!」払いのける。僕はそんな2人に「引き止めるのはご法度。別れの時は、笑顔で見送るのがスクライアだよ」そう言って諭す。
「「判ってるけど!!」」
「セレネ、エオス。笑顔ですよ。お別れは笑顔で。ニコ?」
「「・・・・フィヨルツェンさん。また逢える?」」
「ええ。いつかまた、わたくしと遭えるでしょう」
なんだろ。最後に見せた微笑みが、どうしても邪なものに見えた気がする。そんなわけがないのに。ほら。とっても綺麗な微笑みだ。1年近く一緒に旅したフィヨルツェンさんの背中が見えなくなるまで見送った後、僕たちもまた次の遺跡に向かうことにした。
?―?―?―?―?―?
世界と世界の狭間、次元空間。今その次元空間を往くのは次元間を航行できる船ではない。一見すれば切り立つ岩山の集合体。その名を時の庭園。管理局や魔法式の一種、ミッドチルダ式の発祥の地である第一世界ミッドチルダの魔法技術によって造り出された、次元間航行も可能とする移動庭園。
今現在、その時の庭園に住まう人間は母娘の2人。そしてもう1人、いや1匹と称した方がいいかも知れない。居住区近くに広がる、優しい風の吹く草原。そこには少女が2人。長く綺麗な金色の髪は黒色のリボンでツインテール、真紅の瞳、着ている衣装はバリアジャケットとマントという出で立ちの幼い少女と、獣の耳と尻尾を有するスタイル抜群な少女が居た。その少女たちは今、魔法の力によって空を翔けていた。
「行くよアルフ! バルディッシュ!」
≪Yes,sir. Photon Lancer,Get set≫
金髪の少女が手にする、全身が黒く金属質な戦斧――“バルディッシュ”より男性の声が発せられる。アルフと呼ばれた狼耳の少女が「いつでもいいよ、フェイト!」と応じ、フェイトという名の少女に向かって片手を突き出した。
ミッドチルダ式の魔法を表す、円形の魔法陣状のシールドがオレンジ色に光り輝きながら展開される。それと同時。フェイトの「ファイア!」という号令の下、アルフに向けられていた“バルディッシュ”の先端から、金色に光り輝く電撃の魔力弾フォトン・ランサーがいくつも発射された。アルフのシールドに着弾するフェイトの魔力弾は、そのすべてを防がれていた。
「精が出るわね」
フェイトとアルフにそう声を掛ける1人の女性。フェイトと同じ金色の髪はセミロングで、テールアップの髪型にセットされている。空と同じ色スカイブルーの瞳は空に居る2人へと注が
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