暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeT:
Te Ratio Ducat,Non Fortuna
Epic1-Aたとえ再び君たちに逢えるのだとしても〜Wheel of FortunE〜
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がある・・・!」

「何かあったのですか・・・?」

「「わぁ、綺麗な宝石・・・!」」

地中から出て来たのは3個の青い宝石。確か名前は「ジュエルシード・・・」だったはず。ジュエルシード。過去に滅んだ超高度文明の遺産、ロストロギアの1つに数えられてる物だったはずだ。こればっかりは管理局に連絡した方がいいかも。ただ1個だけでも強大な魔力を秘めているって文献で読んだ。このジュエルシードは休眠状態だ。何かの拍子に覚醒してしまう前に全部発掘しないと。下手に暴走させたらどんな災厄が生まれるか判ったものじゃない。

「「ユーノ。コレ、貰っていいヤツ?」」

「ダメだ!!」

「「っ!!」」

ジュエルシードに手を伸ばそうとした2人を止める。文献によるとジュエルシードは全部で31個。あと28個が眠ってることになる。不満そうに僕を見てくる2人にジュエルシードの危険性を教えると、2人は大人しく言うことを聞いてくれた。

「フィヨルツェンさん。これから魔法は使わないでください。魔力に当てられて覚醒しちゃったら、さすがのフィヨルツェンさんでも対応できないと思うので」

「ええ。判りました。セレネ、エオス。ユーノの言う通りにしましょうね」

「「は〜い」」

こうして僕たちは力を合わせて(と言ってもほとんど僕とフィヨルツェンさんが働いた)全31個のジュエルシードを発掘し終えた。遺跡から出て、まずペリオさんにジュエルシードの発見を報せた。ペリオさんや他のみんなもジュエルシードの事を知っていたから、一群総意でジュエルシードの輸送を管理局預けにすることが決まった。
すぐにフォスカムの陸士隊に連絡して、ジュエルシードを引き取ってもらった。陸士隊からのロストロギア発見の感謝を受けて、管理局の車を見送った僕たちはまた流浪の旅に出る準備を始める。

「・・・突然ですけど、わたくしはこれにてこの部族より失礼しますね」

本当に突然だったから「えっ!?」僕とセレネとエオスは驚いて、フィヨルツェンさんにバッと視線を移す。フィヨルツェンさんがこんな場合でもニコッて微笑みを浮かべるだけ。一群のみんなは引き止めようとしないで、すでにお別れの雰囲気を醸し出してる。ペリオさんも「そうかい。元気でな」って送り出すために、右手をフィヨルツェンさんに差し出した。

「え・・・!?」

「「お父さん!?」」

すごく驚いたけど、でも初めから判っていた事なんだ。いつかはお別れしないといけないって。けど、本当はもっと一緒に旅をしたかったです、フィヨルツェンさん。ペリオさんやみんなと握手を交わしているフィヨルツェンさんのところに歩み寄って、

「今日まで一緒に旅が出来て楽しかったです。ありがとう、フィヨルツェンさん」

「はい。わたくしも楽しかったです
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