第二幕その八
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わかる理屈だった。
「それは当然だな」
「しかし他の者は違う。指輪は必ずわしの下に戻る」
彼は言い続ける。
「しかしそれ以外の指輪の持ち主はその奴隷となり苦しみ抜いて死ぬ」
「苦しむか」
「そうだ。それがその指輪にわしが今かけた呪いだ」
それだというのである。
「わしの呪いからは誰も逃れられん、そのことを覚えておくことだ」
こう言い捨てて姿を消すのだった。ローゲはその言葉を聞き終えてからヴォータンに顔を向けて告げた。一応は冷静を保っているが心中は穏やかではなかった。
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