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カード
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て。すると、視界の相当奥の方でちらりと何かが見えた。

「……あれはなんだ?」

 そう言うとキリトもリーファも上を見上げる。しばらくするとカードみたいなものが見えてキリトの近くに下りてきたためキリトがそれを掴んだ。

「……なんだ、このカード?」

 カードを手に入れたキリトはリーファに聞いた。

「リーファ、これ、なんだかわかるか?」

「ううん……こんなアイテム見たことないよ。とりあえずクリックしてみたら?」

 キリトはそう言われてカードをシングルクリックするが何のウィンドウも出てこない。ユイがちょうど帰ってきてたため、ユイに聞くとそのカードの端に触れて言った。

「これ……これは、システム管理用のアクセス・コードです!!」

「「!?」」

 それを聞いたゲツガとキリトは顔を見合わせた。

「……じゃあ、これがあればGM権限が行使できるのか?」

「いえ……ゲーム内からシステムにアクセスするには対応のコンソールが必要です。わたしでもシステムメニューを呼び出すことはできません……」

「まあ、そんな簡単に行かないよな……」

「そうだな……でも、これがユイが警告で呼んだ後に落ちてきたということは……」

「はい。ママがわたし達に気付いて落としたんだと思います」

 そしてゲツガは空中にある枝を見つめる。この上にアスナがいる。キリトもおなじようなことを考えてるだろう。ゲツガはリーファに顔を向けて聞いた。

「リーファ、この樹を登るためのゲートがどこにあるか教えてくれ」

「え……あれは、樹の根元にあるドーム中だけど……」

 リーファは一度言葉を区切る。そして気遣わしそうに眉を寄せた。

「で、でも無理だよ。あそこはガーディアンに守られてて今までどんな大軍団でも突破できなかったんだよ」

「前にも言っただろ。叩き潰してでもいく、何度でもな……キリト」

 そう言ってキリトを呼ぶとキリトは振り向いた。

「場所はわかった、行くぞ。今までありがとな、リーファ。ここからは俺たち二人で行くよ」

 そしてリーファに頭を下げるとキリトとゲツガは世界樹の最下部を目指し一気に降下しはじめる。数秒の間、雲海の中をくぐり、その雲海を抜けると世界樹の根元に一際大きなテラスを見つけた。そしてそこに着地する。ゲツガの着地法と同様の着地をしたキリトは胸ポケットに入っていたユイに聞いた。

「ユイ、ドームとやらへの道はわかるか?」

「はい、前方の階段を上がればすぐです。でも、いいんですか、パパ、お兄ちゃん?今までの情報から類則すると、ゲートを突破するのはかなりの困難を伴われると思います」

「ぶつかってみるしかないだろ、なあ、ゲツガ?」

「ああ、ここまで来たんだ。何
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