フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第五十一話 下層の世界
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空洞を目指すとするか!」
とは言ったものの、結局は邪神と遭遇してしまい、傍から見れば邪神狩りをしているようにしか見えない。さすがにソレイユばっかりに任せてられないのでルシフェルとレヴィアも参戦する。
「そういばさ、さっき習得した魔法でさ、火と光の複合魔法が合ったんだけど・・・おれがすでにもってた魔法と属性の割合が一緒だったんだが、どう違うんだ?」
「ああ、それならおそらく今回習得したのは支援用魔法だろう。複合魔法は攻撃用と支援用に分かれているからな。あたし達が階段ダンジョンで使った支援魔法も複合魔法の支援魔法だ」
「へぇー・・・あと、さっきから使ってる複合魔法のスキル熟練度がなかなか上がんないんだけど・・・」
「それはそういう仕様だ。複合魔法は攻撃用と支援用の二種類あるが、その中に下級から最上級までの魔法がすべて入ってる。だからこそ、上がりにくい仕様になってんだろうぜ。ちなみに言っとくが、上がり難さでは複合魔法>強化魔法>最上級魔法だ。伝説級魔法についてはわからん」
「んー、了解っす」
近接同士(剣士かメイジかの違いはあるが)、熟練者が新人を鍛えるありふれた光景であるのだが、邪神の攻撃を避けながらレヴィアが魔法講義をしているので、微笑ましさに欠ける。そんな二人を叱咤したい気分になったルシフェルだが、叫ぶと邪神が寄ってきてしまいそうなのでやめる。
「なんつーか・・・」
「あん?どうした?」
「いや、なんでもないですよ」
「そうか」
そういって邪神から距離を置くレヴィア。ソレイユもそれに倣って距離を置く。そのとき、地底なのに邪神の上に立ちこめる暗雲を見ながらボソッと呟いた。
「ジェネシアスよりたいしたことなかったな」
この場に冥王がいたのならこう言っているだろう。「俺の作ったフィールドがこんなもんに負けるわけがないだろう」、と。そして、この場に精神ケアプログラムを携えた少女がいたのなら間違いなくこう言っているだろう。「比べるものが間違っています、にぃに」、と。だが、その呟きは誰にも聞こえることなく雷鳴と共に消えていくのだった。もっとも、その雷鳴が邪神ホイホイとなってしまい近くにいた邪神とエンカウントしたのは言うまでもないだろう。
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そんなこんなでエンカウントした邪神だけを葬り去りながら(その数、六体)中央大空洞の到着した三人。ソレイユが中央大空洞を覗いてみると暗い闇ばかりでそこが確認できない。
「どのくらいあるんだ?」
「さぁな。試す度胸のあるやつなんていないさ」
「まぁ、そう
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