第31話 仲魔、仲間、友達。そして、家族(3)
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てはジュンゴのモノだって「「ブーーーッ!!!」」」
「げほっげほっ! い、いいいきなり何言っちゃってるんですか! お陰で目が覚めちゃいましたよっ!」
ほんっと! 眠気も何もあったものじゃありません!
ほんといきなり何を言いはじめるんだっていう気持ちを込めて、リリーさんを睨んでしまいます。
「いいじゃない、むしろ私的にはそれが果てと言わずにまっさきに跳びつきたいというかもう辛抱たまら「あーもうこの話はやめーーっ!」……初心ねぇ」
もう一度不埒な事を言おうとするリリーさんへ、アリサちゃんの鬼気迫る妨害が入りました。それを見て、リリーさんがつまらなそうな顔でしぶしぶ話すのをやめます。
いやいや、どう考えたってそんな話する場所じゃないですもん。
「まぁ、会話のための潤滑油はこれくらいにしといて」
「いやいや、思いっきり別の方向に話が滑っていましたから」
そんな事をのたまうリリーさんを、アリサちゃんがもう一度ジトっと睨みつけます。うん、あんな風に話が滑っていっちゃうなんて思いませんから、しょうがないですよね。
けどそんなの関係ないとばかりに、「めっ」だなんていいながらアリサちゃんに注意するリリーさん。
「もうっ、せっかく人が真面目に話そうとしてるんだからちゃちゃいれないのっ」
「あんただけには言われたくなかったわよっ!」
……うん、これは全面的にアリサちゃんに同意せざるをえません。
「はいはい、私が悪うございましたよ。じゃあ本腰入れて答えるけど、これは私にはできない事よ。むしろ、あなた達だからこそ、いいえ、あなた達にしかできないことだって、私は思ってるわ」
「そんな、だってジュンゴの事一番分かってるのはリリーさんじゃないですか? それにジュエルシードの回収の時も一緒にいるし、なのはだって頼りにしてるはずですよ」
アリサちゃんの言った疑問に、私も同意して頷きます。今は2人に対する心構えができていますが、今日リリーさんから話を聞くまでは本当に2人の事を考える事ができなくて、私達の都合を押しつけてヤキモキするしかできませんでした。
それと比べたら、リリーさんは私達よりずっとなのはちゃんと純吾君に近い所にいて、その気持ちを分かって、受け入れてあげることだってできるはずです。
そんな私達の言葉に小さく微笑んで、リリーさんは言います。
「……えぇ、確かに受け入れる事はできるわ。だって私はジュンゴの“仲魔”なんだから、彼の言う事は絶対に、ね」
そう言うリリーさんの顔は、どこか誇らしげでもあり、どこか、とても寂しそうでした。
「けど、私では駄目なの。私はどんなときだってジュンゴの傍にいる、けど、それはそう契約を交わしたから。どこまでが私の本
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