留まる美しさ
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ブラとは大きくなる度に離婚しまくりなんだから! 私達、プレイガール!?」
「何でそこで私を巻き込むんですか! 巻き込むんなら、直政辺りを巻き込んでくださいよ! 私はそういうのは会話はあんまり───」
「あら? そういう会話って何かしら? 浅間はどういう会話って思ったのかしら? 別に女の子同士なら変な話じゃないわよねぇ……? ヨゴレ巫女は何を思ったのかしら? ちょっと賢姉に教えてくれないかしら?」
「くっ……!」
相変わらず、アサマチだなぁ、と思う会話である。
付き合いがいいのだろうと思う。そして、その光景をクスクスと笑うお姉さん系巫女さん。同性である自分が見ても、かなり綺麗な人だなぁと思ってしまう。
と、そこでふと思った事がある。
「あ、少しいいかなぁ?」
「Jud.何でしょうか?」
「熱田神社の巫女っていうのは解ったんだけど……それって、つまり……アサマチみたいに住み込んでいるの?」
ぴたっ、と全員の動きが一瞬止まり、沈黙を示す。
特に、確かアサマチがいたはずの方向からは鬼のような殺気みたいなものを感じる。本人不在なのが悔やまれる状況であった。
そして、それを全く気にせずに留美ちゃんはニコニコ笑顔のまま
「はい───生活のお世話などは私が全部やっております」
ざわりと空間が振動した。
「……あれ?」
「どうしたんさね、アデーレ」
機関部の一部であり、今、現在、己の武装である地摺朱雀と奔獣の整備をしていた直政とアデーレの間でアデーレがいきなり疑問の声を上げた。
そもそも、別にここで見てなくても、訓練や馬鹿共と行動を共にすればいいのにとは思うが、まぁ、人それぞれと思い、何かを問う直政。
「いや……これ……」
「……あ?」
アデーレが恐る恐るといった感じで差し出されたのは表示枠。
どうやら、通神帯で何やら情報などを見ていたのであろうと思い、何か変な情報を入手したのかと思い、覗き込んでみると
「……何さね? この"あの乳ストーカー不倫なんて許せねえ……!" という端は……」
「しかも、これ、さっき作ったばっかりなのに既に10を突破してますよ……うわぁ……半分以上が梅組メンバーと浅間さんのコメントですねー……」
「……特にアサマチのコメントの"馬鹿・即・去勢"については殺意しか込められてないし、巫女としてその発言は大丈夫かい……?」
とりあえず、あの馬鹿共が何かをしたのだろうと思う。
結論はそれしかないし、何時も通りなので直政はそのまま、また作業に戻った。
全員が何故かこっちを見ながら汗を垂れ流している姿を見ながら、浅間は自己を落ち着けせるための言い訳作りの作業中であった。
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