留まる美しさ
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ではなく、上位に入る能力と知名度と言える位には思っています。だから、武蔵の他の神社では……それに大きいのは後は」
熱田神社くらいしかないと言おうとして
「───はい。こちらの方でも難しくて浅間さんと同じで追い払うくらいしか出来なかったです」
聞き覚えのない女性の声が鼓膜に直撃した。
「───」
一瞬、全員が動揺で止まるなどということは悪手は誰もしない。
最初に動いたのは、全身体能力が人間よりも遥かに上のクラスであるウルキアガ君が声が聞こえた方角……出口の方に一歩近寄る。
それとは逆にシロジロ君とハイディが一歩、下がり窓際でさっきまでぐわんぐわんしていたトーリ君の方に近寄り、そして、喜美はトーリ君の直ぐ傍によって前だけではなく、外からの攻撃にも警戒しているようである。
各自、それぞれ術式や武器を構えて待ち構えているのに対し、自分も何か用意しなければと思い、条件反射で弓を組み立てて、矢を……シュウ君用に爆砕術式が付いていますけど……大丈夫ですかね?
相手が敵だったら不味いかもしれない。当たったら、トーリ君やシュウ君以外なら間違いなくグッチャグチャレベルである。
ぬぅ……! と思わぬ戦力外通知を自分から発信してしまう。
これは、色々と不味い。さっきから色物兄妹がどうして弓を構えているのに、矢も構えないのかという疑問が顔に出まくっている。
バれたら、武蔵の浅間神社の巫女は敵を最初から殺る気満々であると誤解される……!
何時でも、あの幼馴染に対して落ち着けという反射をしているのが痛恨のミスであった。
神よ……! と思わず膝をつきたくなるが、考えてみたら、この状況を生み出したのが神である。
どっちにしても敵であった。巫女なのに。
そう思っていたら
「あ……すいませんっ。敵じゃないので武器を下してくれませんか……?」
またもや知らない声が響いたと思ったとたんに声が響いてきていた扉の前からいきなり姿が現れた。
前知識がなければ、かなりの驚きの事実ではあったが、逆に考えてみれば成程という事であった。
歩法……
シュウ君の十八番の技……というには滅茶苦茶の難易度の技らしい。
体術とかは基本、余り解らないのだが、点蔵君や二代が言うには人間止めていると言われても文句が言えないくらいおかしいレベルの技術らしい。
誰でも努力すればできる技術ではあるらしいが、一対一でも難しく、それが初見の相手なら倍以上に難易度が跳ね上がり、それが、シュウ君クラスの集団に対してならば、正しく神技らしい。
そして、それを使ってきたということは
「熱田神社の縁の者ですか!?」
「Jud.」
審判の受け答えを持って、その通りと答えられる。
「失礼しました───私、熱田神社の方で巫女をさ
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