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辻堂雄介の純愛ロード
第漆話『平和な一日』
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ーを飲みながら恋が呟いた。


「だって、あんたは辻堂の身内。それだけでも周りを敵に回しているのにもかかわらず私たちと顔見知り。腰越に関しては餌付けしているし」


 確かに、奇妙な関係と言えばそうだな。


「ま、腰越がここ最近大人しいから有り難い限りだけどね」


 恋が言った通り、マキはここ最近……俺の知る限りでは喧嘩はしていない。なぜなら、俺とマキとである約束が交わされたからだ。その約束とは、喧嘩したことが俺の耳に入った時点で罰としてご飯お預けとなっているからである。









 辻堂雄介の純愛ロード
 第漆話『平和な一日』










「はよーっす」

 クラスメイト達に適当に挨拶して教室に入る。


「な、な、雄介くん。今晩空いてない?由井浜の子と合コンするんだけど、人数足りなくってさ」


 席に座るといの一番に南が誘ってきた。


「悪いけど、今日3会の会議があるんだ。だから、大でも誘ってくれ。なっ大」

「え!?俺?」


 たまたま、近くに来ていた大に話しを振る。


「お、俺はいいよ。そういうの、どんな話ししたらいいのか分からないし」

「そっか、それじゃあ……板東はどうだ?顔良いし。寄せ餌になるだろ」

「ああ、タロウか……」


 ん?なんか、微妙な反応。そう言えば前に誘っていたな。その時にでも何かあったか…。


「ま、気が向いたら連絡くれタイ」

「おう」


 そう言うと3人は俺の席から離れていく。


「合コン、出ればよかったんじゃないか?」


 そして、入れ替わりに板東が来た。


「だから、今日は会議があるんだって。それに、合コンなら板東が行けばいいだろ、人数空いているらしいぞ」

「凡俗な集いに興味はない。まあ、合コンはともかくとして。ひろも雄介もそろそろ、恋の季節を迎えてみてはどうだ?」

「恋の季節……ねぇ。まっ大はシスコンだから無理じゃね?」

「いや、俺シスコンじゃないから」

「え!?だってお前、冴子先生以外の異性に興味ないんだろ!?」

「あるから!?普通にあるから!?」


――――ガラガラガラッ


 予鈴が鳴る寸前、ドアが開き愛が教室に入ってきた。その瞬間、教室全体が静まりかえり緊張が走った。


「………」


 当の愛は気にせず自分の席へ向かう、それと同時に大と板東は自分の席に戻った。
そして、愛が席に座った瞬間張り詰めていた緊張が解けて再びざわざわとクラスメイト達が話し始めた。

俺は、身内だし普段の愛がどんな女の子なのか知っているが、他人からしたら纏っている雰囲気(オーラ)
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