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久遠の神話
第三十九話 君子の絆その九
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人間はだ。
「一歩ずつでもです。大きくなっていくものです」
「成長していくものですか」
「だからです。人間としてです」
「剣士としてもあるべきなのですね」
「私はそう考えます。では」
「ううん、難しいですけれど」
 成長することがどうなのかもだ。上城は次第にわかってきていた。それで今度は困惑もあるその顔で言ったのである。
「頑張ります」
「そうして下さい。それでは」
「はい、それじゃあ」
「これから宜しくお願いします」
「こちらこそ」
 二人は笑顔で言い合った。そうしてだった。
 二人は共に戦い、そして工藤と高橋にも会うことにした。そのことが決まったのである。


第三十九話   完


                      2012・7・5
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