暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
狩りに行こうぜ!B
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は微妙に引きつっているが

「なあ、リクヤ。なんだろうな、この胸がムカムカするような、口の中が甘くなるような……」

「リョウは他人のことを言えない……」

リクヤに賛同を求めるリョウコウだったが、思っていた反応とは違う反応が返ってきたため首をかしげた
実に自分のことを客観的に見ることのできない連中だ

「まあ……作戦とは言っても簡単だ。シノンの弓で翼膜を抜くまでは俺たちは防御と憎悪値(ヘイト)の管理を行う。翼膜を抜いて地面に落ちたらシノンは尻尾の方向から状態異常付与の弓。リョウコウとリクヤは尻尾と突進、ブレスに注意しながら頭に貼りついてくれ」

「リンはどうするんだ?」

「俺はアオアシラ戦と同じく基本は遊撃。あとは前衛とのスイッチ役とシノンの護衛だな」

さすがに回復無しに戦えるような柔な相手ではないとリンは考えた。無しでいけないよね?
たぶん
おそらく

あり得ない予測が頭の中で成り立ってしまったのか、それを振り払うようにリンは頭を振った

「了解……。さて、支給アイテムを確認してさっさと行こうぜ?」

支給アイテム
錬金釜、回復薬、回復薬G、携帯食料、肉焼きセット、砥石、閃光玉、大樽爆弾G、投げナイフ、痺れキノコ、落とし穴、蜂蜜、強撃ビン、睡眠ビン、麻痺ビン、空きビン、ニトロ茸、睡眠草、生肉

「これは、苦戦させる気がないだろ……」

「……そうなの?」

「ああ、そうだ。こんなに潤沢なアイテムを駆使すれば初心者でも勝てるだろうよ」

経験者ではないシノンは首を傾げているが、実際にこの装備をフルで使った場合……まあ、可哀想なことになる
そもそもモンハンはモンスターと戦うのではなく、財布の中身と戦うゲームなのだ。たぶんこのゲームをプレイした人なら必ず一度は金欠病を発症したことだろう
そのためアイテムなんかは基本的に節約。たかが普通のリオレウスなんかに大樽爆弾Gや落とし穴を使う人なんて少数派だと思われる
注:作者の偏見です

「さてと……シノンはまずは睡眠ビンを頼む」

「睡眠ビン?これのこと?」

シノンは自身の髪とほぼ同じ色の薄く青みがかった液体の入ったビンを左右に振った
そこから発生したちゃぷちゃぷという液体特有の音が全員の耳に届いた

「ああ……それだな」

「わかった。つけて置くね」

シノンはそう言うとビンの蓋を開けて、その中に一つ一つ鏃を突っ込み始めた
明らかに戦闘中にはできない行為であり、このゲームがまだ試作段階で問題点があることを窺い知ることができる

「ところでリョウ、さっきからなにをしてるんだ?」

「ん?ああ、生肉があったら焼かねぇとダメだろ。だから肉を焼いてた」

肉焼きセット付随の小さな椅子に腰掛け、棒に固定された肉を
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