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2.魔界へようこそ-side R-

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学園長「魔界へ行ってもらう」



暫しの沈黙が私達四人を包み、それを破ったのはお兄ちゃんだった。

隼人「…一つきいても?」
学園長「なにかね?」
隼人「白魔神学園の学園長は教えてくれませんでしたが…なんで俺たちなんでしょう?」

学園長「それはだね、君達四人の家に関係するんだよ。猫山君達の家、猫神神社と君達の家の犬神神社は古くは敵対関係にあった。そして代々猫山家と犬井家も敵対していた…まぁ君達は知らないだろうがな。…それと…これはしっているだろう?猫や犬などの一族の敵対関係の血は濃い…ということ。その敵対関係の血が流れている君達が上手くやれれば学園も上手くいくだろうというところだよ。」

なな「なにそのふざけた理由…(ぼそ」
拓実「つまり血に逆らえるかどうかのために俺らは実験台にされたってことか。」
隼人「なるほどね…」

????私が一人で混乱している間に猫山先輩という方が学園長にこういった。



拓実「っていうか…魔界にいったところでどーすんだよ。」
学園長「……猫山君と犬井君は授業で魔界のドラゴンの話はしてもらったかな?」
隼人「あぁ、確かその涙を飲んだものはどんな願いでも叶うっていうやつですよね。」
拓実「それなら俺も知ってる。……まさかとは思うがその涙をとってこいってことか?」
学園長「ふふふふふ…そのまさか、ご名答だ。」


!!猫山先輩は感が鋭い…。と、感心していると

学園長「ま、ここでごちゃごちゃ話すより行った方が早いだろう」
というやいなや学園長先生は私達の背中を押して魔法陣の書いてある絨毯の上に立たせた。

隼人「え、ちょ、待っ!今から行くんですか!?顔合わせなだけじゃ!?」
学園長「善は急げというだろ。あぁ、後一つ。
向こうでは"自分の能力"を存分につかってもいいからね。さぁ…いっておいで」


その言葉と共に私達は光に包まれ、眩しさに目を閉じた…。







なな「ん…!!」
拓実「お、気が付いたか。」
れい「なにここ…ここが魔界…なの?」

そこに広がるのは赤や黒、紫、黄色といった現実世界では有り得ない色の可笑しい景色…
ここが魔界なの…?
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