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神との戦い 
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同じ、オレンジの光。


『――――――――世界を……救って――――――勇者たち―――――』


 誰かの。幼い少女の声。


 それと共鳴するかのように、セモンの剣が輝きを増す。瞬間、スピードが速くなる。一撃の威力が重くなる。

 
 最後の二十七撃目。しかし、それがヒットしても、剣は止まることはなかった。

「はぁああああああああああああああああああああああああ!!!」

『ぬぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!?』
 

 四十三もの斬撃が叩き込まれる。
 
 これこそが、後にセモンの、アインクラッド最後の戦いの時、切り札となる剣技。

 
 《神話剣》、真の最上位ソードスキル。四十四連撃、《アラブル・バーニン・ヴァルブレイヴ》。

 あの少女だ。

 どうしてか、セモンはそう思った。


 キリトに背負われたあの少女。きっと、彼女がこの剣技を託したのだ。


 そして、それは間違いではなかった。


 彼女は――――ユイは、この戦いを感知し、セモンにソードスキルを託したのだ。消える自分の代わりに。

 キリトとアスナを助けるために。

 

「これで、おわりだぁあああああああああああああああああああああ!!!」


 最後の一撃が、デウスに迫り………


 そして、届かなかった。

 具体的には、突き抜けてしまった。それはもう。気持ちいいくらいに、スカッ!っと。


「へ?」

 
 セモンが横を見ると……満々の笑みで、ソレイユと、フブキと、ビートが、攻撃を当てていた。セモンより先に。


「罰ゲームだな、セモン」


 ソレイユの心から嬉しそうな言葉。





「―――――――――――――――――なんでこうなるんだぁあああああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!」


 
 その声は、ダンジョンの外にも聞こえたという。

 
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