第二十四話『衝撃《ストライク》再び』
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と、フランス代表候補生のシャルル・デュノアです。これからよろしくお願いします」
「俺はドイツ代表候補生、スウェン・カル・バヤンだ」
「ドイツ?」
「……どうした?」
「そう言えば、僕と一緒に転校してきた娘もドイツから来たような……」
「何?」
手を止め、シャルルの方を見るスウェン。
「そうだった、スウェンちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」
「何だ?」
「ラウラ・ボーデヴィッヒって娘知ってるか?」
「!?」
まさかこの場所でその名前を聞くことになるとは思わなかったスウェンは、一夏でもわかる位に驚いた表情を見せる。
「何故その名前を?」
「そのドイツから来たのがラウラ・ボーデヴィッヒって娘でさ、スウェンなら何か知ってると思って」
「……時間が無い、さっさと着替えるぞ」
「へ? うわ! 確かにヤバイな! 直ぐに着替えようぜ!」
一夏は焦った声をあげ、制服のボタンを上から一気に外して行く。一方のスウェンには焦りが見えず、何時もどおり制服を脱いでいく。
「わあっ!?」
上半身裸のスウェンと一夏を見て妙な声をシャルルは上げる。
「シャルル、早く着替えたほうがいいぞ」
「織斑の言う通りだ、一組の担任は時間に厳しい……遅れても良い事はないぞデュノア」
「う、うん。き、着替えるよ? でも、その、あっち向いてて……ね?」
「別に着替えを見る趣味はない、織斑があるかどうかは知らんが」
「いや、俺もないから!」
スウェンの言葉に全力で否定する一夏。そしてそれぞれ背を向けながら着替えを開始する。そんな中、スウェンは
(ラウラ……だと? ドイツから来たというのだからラウラで間違いないか……これはどうなることやら)
少しばかり妙な胸騒ぎがするスウェンだが、今はそれを振り払い着替えを続けるのであった。
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