第二十四話『衝撃《ストライク》再び』
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ゃったから、色々不具合ができて装備出来なくなっちゃったから、改良してから持ってくるから待っててね」
「……ああ」
ストライクの方を向いていたスウェンは束の方を向き手を差し出す。
「ストライクをこれ程までに仕上げてくれて感謝する。俺はお前を誤解していた。束、お前は素晴らしい技術者だ。俺はお前のような技術者に出会えたこと、光栄に思う」
きょとんとした表情をする束。すると満面の笑みへと表情が変わり、スウェンの手を取る。
「うんうん! スーくんにそう言って貰えるなんて束さん凄く感激だよ! 何かあれば直ぐに言ってね! 束さんが何でも聞いちゃうから! それと束さんは何時でもスーくんの味方だからね!」
手を放し、くるっと方向転換すると
「今からラボに戻って、ランチャーとソードの作業してくるから! またね! スーくん!」
全速力で走り抜け、一瞬にして姿が見えなくなってしまった。スウェンはもう一度ノワールの方へ向きなおし
「まさか、お前と再び会うとはな……運命というものは解らんものだ」
そう呟く。
「カルバヤン」
「教師織斑」
格納庫の入り口から千冬に声を掛けられるスウェン。
「先程束が全力疾走で駆け抜けて行ったのだが……何だったんだ?」
「自分には全く」
「そうか……どうやら、ストライクが戻ったみたいだな。SHRも終わった、第二グラウンドに向かえ。早急にだ」
「了解」
千冬が格納庫から出て行くのを見届け、スウェンはノワールに触れ待機状態にする。左腕に装着された腕輪は以前の黒のカラーに加え、灰色のラインが追加されていた。「よし」とスウェンは呟き、着替える為に更衣室へと向かった。
/※/
「そういえば、IS学園にもう一人男の人居るんだよね?」
シャルルはそんな質問を一夏に問いかけていた。
「ああ、スウェンっていう奴なんだけど朝放送で呼ばれたっきり戻ってきてないな」
「そうなんだ。どんな人なの?」
「なんて言うのかな……基本無表情で、口数少なくて第一印象少し悪いけど、本当は友達思いで優しい奴なんだ。シャルルも直ぐに仲良くなれるよ。けど、訓練の時だけはマジで鬼みたいで――ヘブッ!」
一夏は突然後頭部に衝撃を受けた。何かと思い、後ろを向くと明らかに手刀を構えていたスウェンが居た。
「誰が鬼だ。ならば鬼らしくもっと過酷な訓練にしてやろうか?」
「え、遠慮しておきます……」
スウェンはロッカーを開け、横目でシャルルの方を見る。
「お前か、先程廊下でクラスメイトが騒いでいた三人目というのは」
「え? あ、えっ
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