After days
fall
黄塵万丈
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―――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
それに連鎖して辺りの土塊が、轟音をたてながら崩壊しだした。
「あー、と。……流石にヤバイかも……」
レイの視界を土塊が埋め尽くした。
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Sideキリト
――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
空気をも震わせる轟音と大量の土煙をあげながら眼下の地上が崩れていくのを観察する。
広大なバトルフィールドの7割が陥没し、その対岸に陣取っているボッシュを攻撃出来るのは空を飛べる自分だけだ。
戦いを見守るギャラリーは最初、戸惑いこそしたが、今は成り行きをじっと見詰めている。
一方、当事者の《荒野》の陣営ではボッシュを見張りながら後方で作戦会議が開かれているよだ。
トリスタンとガノンが何やら激論を交わしているが、ここからでは内容は分からない。
ともかく、レイが今の土砂崩れでどうなったか分からない以上、自分に出来るのはボッシュをあの場に引き留めることだ。
羽を畳むと、狙いを定めて鋭角ダイブ。それに気づいたボッシュは地中に逃げようとするが、その前に体当たりが胴の部分に決まる。先程のレイとの相打ち、今のクリーンヒットでボッシュのHPは一気に5割を切った。
「これで逆転だな」
「は!そういう事は自分が優位に立ったら言うもんだぜ!」
――ビシッ
「ぐぁ!?」
右の羽を鋭い何かが貫通し、バランスが崩れる。
細かい石ころの破片。それがボッシュの周りに落ちているのを見て舌打ちする。
羽のダメージを省みずに今度は急上昇すると、射程外に滞空した。だが、これではボッシュにとって自分は脅威でなくなってしまう。
何とかして、石の弾丸を撃てない距離まで詰めるしかない。
自分の反射神経を信じて特攻しようとしたその時、《荒野》の陣営からトリスタンとガノンが飛び出した。
だが、その間には絶対に飛び越えられない溝がある。
が、2匹が飛び出した事でボッシュの注意が一瞬逸れた。
「…………!!」
と、認識した時は既に降下していた。もはや、逃げられる距離ではない。
「うおおおおおぉぉぉぉっ!!」
「……っ、《ピアース》!!」
嘴の先端と爪の先が接触し、逸れて、嘴はボッシュの肩口に突き刺さった。
千切れ跳んだ右腕は空中で四散し、ボッシュは仰向けに倒れた。
丁度到着したトリスタンに胴体をダメージが出ない程度に押さえつけられる。
「ボッシュ。何か言い訳はあるか?」
「………ふん」
機動力の差か、遅れて到着したガノンも少し離れた所に控
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