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第五十話 目指すは巨人の国
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ったことではない。
フレンドリストを閉じると領主館に向けて歩いていく。ルシフェルからメッセージは来ていないが、手持ち無沙汰になってしまったのだから仕方がない。

「と、思ったんだがな・・・」

領主館入り口に着くとルシフェルとレヴィアがいた。

「おっ、来たか・・・メッセージ飛ばしてないのにナイスタイミングだな」

「手持ち無沙汰になったから早目に来ただけだ・・・どうもっす、レヴィアさん」

「よぉ。こっち来て行き成りヨツンヘイムに行くって聞いた時は耳を疑ったんだが・・・いったいなにしに行くんだ?」

「ちょっと、ね・・・」

レヴィアの言及に言葉を濁すソレイユ。そんなソレイユにレヴィアはふぅーんといった様子であった。

「まぁ、あたしも暇だったしな・・・たまには邪神を相手すんのも悪くないだろ」

まるで邪神と戯れるみたいなことを言うレヴィアにヨツンヘイムに行ったことがある一般プレイヤーが聞けば、卒倒することは間違いないだろ。そこまで邪神級のMobは弱くはない。それどころか、鬼かって言いたいぐらいの強さを持っているのだから

「感謝しますよって・・・んで、ヨツンヘイムにはどうやっていくんだ?」

「央都アルンから東西南北に数キロ離れたところにある階段ダンジョンに行って、ホップするMobと戦いながら奥に進むと守護ボスがいる。そいつを倒してようやくヨツンヘイムに入れるわけだ。俺達がいくのは南か東の階段ダンジョンだな」

「東でいいだろ。ウンディーネとばったり会うことになるかもしんないが、蹴散らせばいいだけだ」

なんて頼もしい御言葉を口にしたのは姉御ことレヴィアだった。その言葉に特に異論はなかったので、とりあえず向かうのは東の階段ダンジョンだった。

・・・・・・・・・・・・・・・

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・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

「なぁ、おれ達何もやることなくね?」

「色々フラストレーションがたまっていたみたいだな」

目の前で繰り広げられる戦闘―――というには一方的すぎる、もはや蹂躙としか言いようのない光景を見ながらソレイユとルシフェルは暇を持て余していた。
あの後、すぐに出発することができた三人は運よくウンディーネとエンカウントすることはなく無事に階段ダンジョンに着くことができた。ダンジョンに入り最初こそソレイユとルシフェルも戦っていたが、今ではレヴィアの独壇場と化していた。

「つか、メイジなのに近接型?」

「あー・・・まぁ、あれだ。どんなものでも使い方しだいってやつだな」

レヴィアの闘い方―――それは炎系統の魔法を駆使して闘うのだが、そのポジションが後衛ではなく前衛のポジショニングだった。近づいてきた敵の攻撃を避けながら
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