フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第五十話 目指すは巨人の国
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いらしい。
「おっ、来たか。案内すまなかったな。下がっていいぜ」
領主の言葉を聞いた門番は一礼をして執務室から出て行く。それを確認すると、ルシフェルは掛けていた眼鏡をはずし、ウインドウを消しながらソレイユに向き直る。
「それで、どうしたんだ?」
「いや、ちょっとな。仕事が忙しそうなら出直すが?」
「気ぃ使う必要はねぇよ。もう終わった」
「そうか・・・なら、まずはじめに聞いておきたんだが・・・この世界よりしたのダンジョンか何かはあるか?」
「ヨツンヘイムってのがあるぞ」
「それより下は?」
「今のところ確認されてないな」
ルシフェルの言葉にソレイユは少し考えた後口を開いた。
「そのヨツンヘイムに穴みたいなものはるか?」
「中央大空洞っつー大穴があるぞ」
「そこまで案内してほしいんだ」
突拍子もないことを言うソレイユにルシフェルは少しだけ考え込む。その際に考え事が口から漏れているのだが気にしないことにした。
「俺たち二人だけでは戦力不足だな・・・邪神級を相手にするとなると、うってつけなのはレヴィアかベルか・・・ベルは今日は入ってこないつってたし、レヴィアはもうそろそろ入ってくるころだろうし・・・それから出発すればいいか。ソレイユ、レヴィアがくるまで待ってられるか?」
「どれくらいでくるんだ?」
「一時間ぐらいでくるだろうよ」
「了解。ならそれまでにいろいろしておくよ」
「ああ。レヴィアが来たらメッセージ飛ばすからな。結構な長旅になるから現実のほうでもいろいろ済ませておけ」
ルシフェルの言葉にうなずくと、ソレイユは執務室及び領主館を後にする。一旦宿に戻り、ログアウトする。ヨツンヘイムがどういうところかわからないし、ルシフェルの助言に従うのが吉と判断した結果だ。
――――――
意識を覚醒させ、近くにおいてあったスマホを覗いてみると烈からメールが入っていた。内容を見てみると、どうやら種族はサラマンダーにしたようである。
「(なら、フォルテに指南役でも頼んでみるか)」
なんてことを考える桜火。
現在の時刻は十四時を少し回ったところ。後三十分あたりしたらログインすればいいだろう。
―――そして三十分後
「さて、と・・・いくか」
軽くシャワーを浴び、水分を補給した後に再びナーヴギアをかぶり妖精郷へと旅立っていく。
◆
『To:フォルテ
そっちにシリウスって新人がいくから鍛えてやってくれ。たのんだよー』
必要と思われるアイテムを買い揃えたソレイユはフレンドリストを開き、フォルテにメールを送る。向こうからしてみれば理不尽極まりない内容なのだが、そんなことソレイユの知
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