新たな我が家〜
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?」
「ちょっと頼まれてな、組んだんだよ」
組んだ・・・ってサイズ的にノートパソコンか?でもなんで・・・ああ、そうだ。誰に見舞いかって?それは・・・
早貴〜
「・・・ん・・・」
目を開くと、自分がベッドに突っ伏して寝ているのを思い出した。
「あ・・・昨日このまま寝ちゃったんだ・・・」
ここは、埼玉県所沢市の郊外に建つ最新鋭の総合病院。そこの最上階にわたしはいる。わたしが入院している訳ではなく、ベッドに寝ているのは・・・
「お姉ちゃん・・・」
ベッドには、未だナーヴギアを身に付け、目を覚まさない姉、明日奈の姿があった。・・・あの日、ゲームがクリアされてから続々とプレイヤー達は目を覚ました。だけど、明日奈を含む約三百人のプレイヤーは目を覚まさなかった。・・・ちなみにその情報は《総務省SAO事件対策本部》の人から得た。その組織はSAO事件後すぐに結成されたのだが、やはり安易に手出しができなかったらしい。彼らに出来たのは、被害者の病院受け入れ体制を整えたこと、僅かなプレイヤーデータをモニターすること、だった。わたしやキリトといった攻略組は何があったのか事情聴取に来たのだ。わたしは話す代わりに現状を教えてもらった。一方・・・
ピッ
「・・・?」
ドアが開くと、そこにはキリト・・・桐ヶ谷 和人の姿があった。
「あ・・・」
「・・・おはようございます、桐ヶ谷さん」
「あ、ああ」
和人は中に入ってくる。わたしは丸椅子を差し出す。
「いや、いいよ。立ったままで・・・」
「いえ、わたしだけ座っているのもあれですので・・・」
「・・・ああ、そうだ。コレ」
和人がそう言ってバッグを渡してくる。
「ありがとうございます。・・・お金は足りましたか?」
「充分すぎる程に。・・・でもなんで・・・」
「わたしには組み方がよく解らないので、桐ヶ谷さんなら詳しいと聞いて・・・」
「まあ、それなりには・・・なあ・・・えっと、結城さん」
「くす・・・わたしに合わせなくてもいいですよ?」
「そ、そうか・・・サキも今まで通りに接してくれれば・・・」
「・・・すみません。リアルじゃ誰かに見られると思うと、敬語癖が出てしまって・・・」
「・・・」
「そうですね・・・では亮と被るので、和人さんとお呼びします」
「あ、ああ
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