新たな我が家〜
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
・一本を取られる程じゃない。
ヒュン!
「(やべっ!)」
反応が遅れ、直葉の竹刀が面に・・・
「・・・っ!」
その時、直葉の動きが鈍った。身体が今までの積み重ねからか勝手に動き、直葉の面に一撃を与えた。
スパン!
「一本!そこまで!」
俺は面を外す。直葉も面を外すが・・・その顔は暗い。
「・・・いやー、直葉は強いな!」
「え・・・わっ!?」
直葉の頭を撫でる。
「驚いたよ。一撃一撃が早いし鋭い。持久戦になってたら負けてたな」
「亮お兄ちゃん・・・で、でも亮お兄ちゃんも凄いよ。かなりブランクがある筈なのに・・・」
「身体に動きが染み付いていたのかもね」
「そっか・・・って何時まで頭撫でてるのー!?」
「おっと・・・はは、悪い悪い」
直葉が顔を赤くして暴れるので、笑いながら離れる。
「そだ、兄貴もやる?」
「俺もか?・・・そうだな、二人のを見てたら興味が沸いた」
「んじゃ、俺と交代ね。・・・直葉、二連戦平気か?」
「あ、うん。大丈夫だよ」
「じゃ、俺は汗を流してくるよ。あ、今日の料理当番俺か・・・何かリクエストは?
「亮か・・・亮の中華は美味しいけど・・・」
「朝から食べたらその・・・太っちゃうし・・・(ボソッ)」
・・・こういうの聞くと直葉も年頃なんだなあ、と思う。
「オッケ、じゃあシンプルに野菜炒めにしとくよ」
俺は防具を脱ぎ、家に戻ってシャワーを浴びてから、下ごしらえに入る。
「さてと・・・」
冷蔵庫を見て・・・
「挽き肉、もやし、人参、キャベツでいいかな」
適当に切ってからフライパンで炒め・・・塩コショウで味付けーの、皿に盛り付けーので完成。ついでにコンソメスープも用意。
「・・・まだやってんのかな」
俺は二人を呼びに行く。
「兄貴ー?直葉ー?」
「あ、亮お兄ちゃん・・・」
「もうできたのか?」
「ああ。・・・直葉、どうした?」
「え・・・う、ううん。何でもないよ」
「そうか?・・・兄貴、今日見舞いに行くんだろ?早く飯食べなよ」
「・・・そうだな。悪いスグ、シャワー先借りるな」
「うん、いいよ」
「取りあえず汗だけでも拭いときなよ?」
「・・・ねぇ、亮お兄ちゃん」
「・・・ん?」
「あたし・・・ううん、やっぱり何でもない」
「うん?・・・まあ、何かあったら俺か和人に言いなよ?家族なんだから」
「うん・・・ありがとう」
その後、和人はご飯を食べてから病院に向かう。
「じゃ、行ってくるな」
「おう。・・・ってそのバッグは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ