暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
新たな我が家〜
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・一本を取られる程じゃない。

ヒュン!

「(やべっ!)」

反応が遅れ、直葉の竹刀が面に・・・

「・・・っ!」

その時、直葉の動きが鈍った。身体が今までの積み重ねからか勝手に動き、直葉の面に一撃を与えた。

スパン!

「一本!そこまで!」


俺は面を外す。直葉も面を外すが・・・その顔は暗い。

「・・・いやー、直葉は強いな!」

「え・・・わっ!?」
直葉の頭を撫でる。

「驚いたよ。一撃一撃が早いし鋭い。持久戦になってたら負けてたな」

「亮お兄ちゃん・・・で、でも亮お兄ちゃんも凄いよ。かなりブランクがある筈なのに・・・」


「身体に動きが染み付いていたのかもね」

「そっか・・・って何時まで頭撫でてるのー!?」

「おっと・・・はは、悪い悪い」

直葉が顔を赤くして暴れるので、笑いながら離れる。

「そだ、兄貴もやる?」

「俺もか?・・・そうだな、二人のを見てたら興味が沸いた」


「んじゃ、俺と交代ね。・・・直葉、二連戦平気か?」

「あ、うん。大丈夫だよ」

「じゃ、俺は汗を流してくるよ。あ、今日の料理当番俺か・・・何かリクエストは?

「亮か・・・亮の中華は美味しいけど・・・」

「朝から食べたらその・・・太っちゃうし・・・(ボソッ)」

・・・こういうの聞くと直葉も年頃なんだなあ、と思う。

「オッケ、じゃあシンプルに野菜炒めにしとくよ」



俺は防具を脱ぎ、家に戻ってシャワーを浴びてから、下ごしらえに入る。

「さてと・・・」

冷蔵庫を見て・・・

「挽き肉、もやし、人参、キャベツでいいかな」

適当に切ってからフライパンで炒め・・・塩コショウで味付けーの、皿に盛り付けーので完成。ついでにコンソメスープも用意。

「・・・まだやってんのかな」

俺は二人を呼びに行く。

「兄貴ー?直葉ー?」



「あ、亮お兄ちゃん・・・」

「もうできたのか?」

「ああ。・・・直葉、どうした?」

「え・・・う、ううん。何でもないよ」

「そうか?・・・兄貴、今日見舞いに行くんだろ?早く飯食べなよ」

「・・・そうだな。悪いスグ、シャワー先借りるな」

「うん、いいよ」



「取りあえず汗だけでも拭いときなよ?」

「・・・ねぇ、亮お兄ちゃん」

「・・・ん?」

「あたし・・・ううん、やっぱり何でもない」


「うん?・・・まあ、何かあったら俺か和人に言いなよ?家族なんだから」

「うん・・・ありがとう」



その後、和人はご飯を食べてから病院に向かう。

「じゃ、行ってくるな」

「おう。・・・ってそのバッグは
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