第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第18話:何時の間にやら武術の師匠………何で?
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(サントハイム)
リュカSIDE
「たー!」「何の!」「うりゃぁ!」「まだまだ!」「トウ!」「甘い!」
俺は今、サントハイム城の中庭でアリーナに稽古をつけている。
何でこんな事になったのだろう?
塔の最上階でエルフが落としていったのは、探し求めていた囀りの蜜だった。
またアリーナを泣かせたくなかったから、率先してルーラでサントハイムに戻り、王様に薬を飲ませました。
うん。本当に効果があったみたいで治っちゃったらしい。(“らしい”と言うのは、その場に俺は居なかったから。堅苦しい場には居たくなかったから!)
お城の美女をナンパして今夜の約束を取り付けた頃、アリーナ達が俺の所にやって来て嬉しそうに言いました。
「お父様から世界を旅する許可が出たわ!」
ふ〜ん良かったね…って感じ。
興味が全くないのがバレたのか、爺さんが経緯を話してくれた。(別にいいんだけど…)
何でもアリーナパパには予知夢を見る病気があるらしく、声を失う前にも怖い予知夢を見たんだってさ。
怖くておねしょして、恥ずかしくて声が出なくなったのかな?って言ったら、すんごく怒られた。
んで、今回見た怖い夢ってのが…
世界の何処かで邪悪な魔王が蘇ろうとしている…らしい。
それを倒せるのは勇者だけ…って言ってた。
だからアリーナに世界を見せようって思ったんだってさ。
何でそう言う思考に達したのかは分からんけど、そうなったんだって。
やっぱりここでも「あっそ!」って興味なく答えたら、隣国のエンドールへ行くって言ってきた。
どうやらエンドールでは、現在武闘大会を開催しているらしく、それに出場する為大興奮している…アリーナだけが。
すると、多大なる温度差を感じ取ったクリフトが、エンドールについて教えてくれた。
この世界の国の一つエンドールは、最も交易が盛んな大国らしい。
人も物も沢山集まるから、俺の家族の事も何か分かるかもしれないって…優しく教えてくれた。
コイツ本当に俺に気があるのかな? 最近優しいんだけど…キモイ。
と言う訳で、今夜一晩サントハイムで過ごしたら、明日の朝一で砂漠に戻り、そこから東へ旅立つ事になった。
それは良いんだよ…
すっかり忘れてたけど、家族とはぐれてるのも何とかしたいし。
でもね…
「だからリュカ! 私に武術の稽古をつけて!」
って………“だから”って何?
絶対拒否ろうと思い口を開いた途端、アリーナが瞳を潤ませて言ってきた…
「私…リュカに言われた通り、子供っぽいパンツを止めて大人な下着に替えたんだよ…大人な武闘家になりたいから、言い付けを守ってるんだよ!」
大人な武闘家って何だ!?
そうツッコもうとしたのだが、セクシーパンツを穿いたアリーナの蹴りを正面から観察するの
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