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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第18話:何時の間にやら武術の師匠………何で?
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”的な、謙遜を示すのだろうが…

『別にお前の為にした訳じゃねーよ! 礼なら、涙ながらに訴えてきたアリーナに言え』と、出てきた食事を頬張りながら言い放つ。
私もブライ様も右手で顔を覆い、周囲を確認する…

思った通り列席した家臣の大半が、青筋をヒクつかせ拳を握り締めていた。
『じゃ、じゃぁ今回のは、私だけの功績って事ね!』
空気を読んだアリーナ様が、慌てて戯けて場を和ませたが、家臣等の表情は緩む事がなかった。

その後も食事をしながらの雑談は続き(彼のタメ口も続く)、エンドールの武術大会へ出る為、今後はリュカさんに稽古をつけて貰うという話しになった時、遂に事件は起きてしまった。

『どうかなリュカ殿…武術の師匠だけではなく、いっそのこと伴侶になってはみんか?』
無論冗談である事は陛下の顔を見れば一目瞭然。
リュカさんの直らないタメ口の所為で、陛下も会話中に冗談を織り交ぜだしていたのも、その証拠である。

だがリュカさんの返答が最悪…本当に、冗談抜きで、これ以上ないくらい最悪だったんです!
『イヤだよ! だって僕には奥さんが居るし…家に帰れば沢山愛人だって居るし……こっちの世界に居る間、エッチだけをする関係であればOKだよ。あ、でも今夜はダメね…もう先約が入ってるから☆』

断り方にも色々ある…
“畏れ多い”と謙遜したり、“妻を愛してるから”と柔らかく断ったり…
だがリュカさんは、アリーナ様に面と向かって『イヤだ』と言い切ったのです!
しかも、その後に肉体関係だけならOKと、ふしだら極まりない条件を付けてきたのです!

私やブライ様…そしてアリーナ様は、彼の事を多少は解っていたので憤慨しながらも諦めの境地に達しておりました…
しかし、リュカさんの隣で食事をしていた近衛騎士隊長殿には我慢の限度…
腰から剣を抜くや『こ、この無礼者!』と斬りかかってしまいました。

もう上を下への大騒ぎ…
この後の事を簡単に説明しますと、“リュカさんの言動は気にしない、目くじらを立てない”と告げていた陛下の面目は丸潰れ。

これまで擁護してきたアリーナ様の面目も丸潰れ。
一撃で負けてしまった近衛騎士隊長及び、近衛騎士隊の面目も勿論丸潰れ。
唯一残った面目は…『この城のメイドは美人が多いね!』だけでした。
誰の台詞かは言いませんけど…

クリフトSIDE END




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