第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第17話:美女に嫌われるとヘコむ…男に嫌われるのは大丈夫なのに!
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
アリーナ様に笑われた…いや、笑われるのは良い。
勘違いされるのが非常に困る!
嫌いですとも! 私はこの人が大嫌いですとも!
「ほれ…じゃれ合うのも終わりにせい! そろそろ最上階じゃ…エルフが居るらしいから、何とか説得して囀りの蜜を分けてもらうぞ」
ブライ様にまで勘違いされた…
アリーナ様を守る為、私が犠牲にならねばならないのです!
クリフトSIDE END
(囀りの塔)
ブライSIDE
まったく騒がしい面子じゃなぁ…
しかし…ワシもクリフトはリュカの事を嫌っていると思っておったが…
逆じゃったのか?
いくら神官として神に仕えているとは言え、城には年頃の女子が豊富じゃった。
顔がそこそこ良いクリフトも、女子達の人気の的じゃったのに、靡く素振りも見せんかったしな。
まさか本当に男色の気があるのか?
折角巡り会えた色男が、事ある毎に女遊びをしておるから、最初はヤキモチを妬いてツンツンした態度じゃったのか?
我慢出来なくなったから、今後は激しくアプローチする算段か?
う〜ん…恋愛は自由じゃし、好みも人それぞれじゃ…文句を言う気は無いが、勝算は低いじゃろうに。
「あ、美女の匂いがするよ!」
男女分け隔てなくもてる男が、またしても突飛な事を言い走り出した。
そんな事を言うと、またクリフトの嫉妬を買うじゃろうに。
置いてかれぬ様ワシ等もリュカの後を急いで追う。
階段を駆け上がり、立ち止まるリュカの側まで辿り着く…
周囲を見ると、そこは一面の花畑じゃった!
「やぁお嬢さん! 僕はリュカ…仲良くしてね?」
塔の最上階に咲き並ぶ花畑の中央には、耳の長い美少女2人が此方を見て驚いていた。
あれはエルフ属じゃな。まさか本物にお目にかかれるとは…
「きゃぁ貴方達人間ね!? …リース、帰るわよ!」
「は、はいお姉様!」
じゃがエルフ等は此方の話しも聞かず逃げにかかる。
どうやらエルフ相手じゃ、自慢の色男も無意味なようじゃ。
「あ、いけない…薬を落としちゃったわ!」
「いいわよそんなの! さ、早く!」
二人の少女エルフは何かを落としたみたいじゃが、一目散に空へ飛び立ち逃げていった。
「あ〜ん、待ってー! 僕と楽しい事をしようよー!」
美女に逃げられた色男は、二人が飛び去った空を眺め、残念そうに叫んでる。
恐ろしい程自分の欲求に素直じゃなぁ…
ブライSIDE END
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ