追想〜氷王の実力〜
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
・・・氷の様に蒼い光を放つ、索敵魔法だ。もともと目に見えない、その中を通り過ぎた物を全て探知するタイプの魔法なんだろう。そりゃあ攻撃が通らない訳だ、相手がどんな技を使うか、どの位置で使うか、どのタイミングで使うかが全て分かっている訳だからな」
「・・・・・・・・へぇ、よく見抜いたわね。だけど見抜いたからと言って対策が無ければ私にはかすり傷ひとつ付けられないわよ!」
再び迫り来る氷の刃。しかし、その一撃は俺に掠り傷ひとつ付けられなかった。
「終わりだ!」
再び背後から近付いたキリトが、氷王の脇腹を貫いていたからだ。
「やはり自分で作った物は探知出来なかったか・・・・・・・どうやら賭けは俺の勝ちらしい」
彼女は自分が最初に作っていた氷がまだ残っていると考えていた。しかし、?アバランシュ?、?クラッシャー・ゲノム?の二つは共に火属性。氷は火で溶ける。小学生でも分かる理屈である。更に、強力な火と氷がぶつかった際に起きた水蒸気爆発で、残りの氷を全て吹き飛ばしていた。
「キリト、仕留めたか?」
「いいや、何とか自力で察知したみたいで、ぎりぎり急所を外していたよ。そのまま逃げられたみたいだ」
首を横に振るキリト。彼にいいさ、と返し、俺とキリトは未だ凍り付けになった礼拝堂を後にした。
『神王』対九妖精族。『氷王』のエスカフローネ、退却。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ