コードギアスR1
0151話
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中の念動力が危険だと教えてくれている……ような気がする。
「まぁ、いいわ。まずは自己紹介でもしましょうか。私はレモン・ブロウニング。このシャドウミラーの技術班を任されているわ」
そこまで言ってから、意味ありげに俺の方へと視線を向ける。
「そして、貴方を抱いているアクセルの恋人よ」
挑発的なその言葉にピクリと反応するコーネリア。抱き上げている俺だからこそ気が付いた反応だろう。
「ならこの状態だが私も自己紹介をさせてもらおうか。私はコーネリア・リ・ブリタニア。アクセルに身も心も捧げた女だ」
コーネリアのその言葉に今度はレモンがピクリとする。既にその身に纏っている空気は絶対零度のそれに近い。
「おい、コーネリア! 一体何をんぐっ!?」
抗議しようとした俺の口は、いつの間にか首の後ろに回されていた左手により強引に下を向かされ、コーネリアの唇によって塞がれる。
…………
唇を重ねて30秒は経っただろうか。あまりの出来事にフリーズしていた技術班の面々がざわつき、同じくフリーズしていたレモンも極寒の笑みを浮かべながら俺とコーネリアの方を見ている。
そして唇が離れた後にコーネリアは堂々と口を開く。
「アクセル、お前は私に自分のものになれと言ったな。そして私はその取引をコーネリア・リ・ブリタニアの名の下に了承した。つまり私はお前の女と言う訳だ」
「いや、それは……」
「違うのか?」
どこか切なそうな表情をして俺の顔を覗き込むコーネリアを見て、思わず口ごもる。コーネリアという女に男として惹かれているのは否定しがたい事実でもある。それが俺の口から決定的な拒絶の言葉を発せられなかった理由だろう。
そんな俺を助けるかのように口を開いたのはレモンだった。
「まずはその怪我を治療してからね。そのままだと詳しい話も出来ないわ」
レモンの合図を待っていたかのように、量産型Wが担架を持ってくる。
「その担架に乗せて頂戴。ざっと見た限りではこのホワイトスターの治療機器を使えば明日には完治している筈よ」
「この傷が明日には治るというのか?」
担架に乗せられながらも、思わず口を挟むコーネリア。その元気さに安堵しつながら運ばれていくコーネリアを見送る。
さて、まずは。
「レモン、コーネリアのいた世界にマーカーを置いてきてある。あちらの世界と時差を起こさなくさせる装置があると聞いたんだが」
「ええ、エキドナから話は聞いているわ。ゲートの用意は出来てるから、後はあちらの世界に転移して設置すれば問題無いわ」
通路ではなくゲート、門か。らしい名前と言えばらしい名前だな。
「ゲートに関してはエキドナに任せる事になるけどいいわね?」
「ああ。すぐに出発可能か?
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