暁 〜小説投稿サイト〜
真剣恋にチート転生者あらわる!?
第10話
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
えていたのは、煙草ではなくて禁煙パイポだった。私は悠斗の左腕に両手を絡めて抱き付く。

「うん?どうした?」

「悠斗は嫌だった?」

「別に構わない。それより、なごみはもう少し警戒しな。綺麗な女性なんだからさ」

「別に。私に関係のない人間には興味が無いからね。綺麗ってのには、素直に誉め言葉として受け取っておくね」

悠斗はやれやれと苦笑いする。それから、他愛の無い話をしながら自宅に帰る。悠斗も私の家に寄っていく。

居間に入ると、母さんと天王寺がのんびりとお茶を飲んでいた。

「ただいま母さん」

「なごみちゃん〜。お帰り。お買い物は済んだのかしら?」

「なごみちゃん。お帰り。荷物が無いようだけど?」

「荷物は私が持ってるんじゃないんだ。それより、お客さんが来たよ」

「あらあら?誰かしら?町内会の会長さんかしら?」

「お邪魔します。のどかさん、天王寺さん。お久し振りです」

私と一緒に居間に入る悠斗。母さんと天王寺が驚いた表情になる。

「あらあら、悠斗君。久し振りね〜。今日はお休みなのかしら?」

「やあ!悠斗君。帰って来るなら連絡の1つもくれれば良いのに」

「はは。すいませんね。何分、今回は皆さんに報告する事が有ったので来ましたので」

「そうなの〜?まあ、座ってください。お茶を出しますから〜」

母さんに進められて座る悠斗。テーブルを挟んで、母さん、天王寺、と向かい合う形で私、悠斗、の順で座る。
悠斗は母さんが入れたお茶を飲む。私は自分で淹れたコーヒーを飲む。
悠斗は湯飲みをテーブルに置く。

「それで悠斗君。話とはなんなんだろう?雰囲気から察すると、かなり重要な話だと思うんだけど?」

「天王寺さん。もしかしたら、悠斗君はなごみちゃんをくださいと言うのかも知れませんよ!?」

「な、なんだって!?のどかさん!こうしちゃいられないよ!早速お寿司やさんに出前を頼まなくちゃ!」

「そうですね。後は、式場選びですね。ああ!なごみちゃんはウェディングドレスか着物のどっちが好きかしら!?」

私の目の前で繰り広げられる、夫婦漫才に私は呆れてため息が出てきた。

(まあ、もし悠斗がそう言ったら私は構わないけど、せめて先に私に告白して欲しいな)


私からしたら決して悪い話じゃないと思いながらも、悠斗をチラリと見ると凄い真剣な表情をしていた。案外母さんが言った事は間違いじゃないのかも知れない。

「ゴホン。お二人とも聞いてください」

「ああ!ゴメンゴメン!悪かったね。それで何かな?」

「悠斗君。なにかしら?」

漫才を止めて真面目な表情で悠斗を見る二人。私も悠斗を見る。居間にはかなり真剣な空気が漂っていた。悠斗が口を開く。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ