第10話
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そうと頭を働かせる。 すると、後ろから声が聞こえてきた。
「おいおい。兄さん方。女性相手に随分と強引なお誘いじゃないのかな?」
「ああん?なんだ、てめえは!?」
「ケッ!イケメンが、しゃしゃり出てくんじゃねえよ!」
「さっさと消えな!じゃねえと、痛い目見るはめになるぜ?」
私は後ろを振り向くが、馬鹿デカイ男が邪魔で助けようとした人が見えない。
(なんだろう?聞いたことがある声がした様な?)
私を囲んでいた男達が全員、後ろから声をかけてきた人を囲む。
「うん?まあ、凡人相手に負ける気は無いな」
「なんだと!?クソが!ぎゃふ!」
ナンパ男(今、命名)が宙を舞う。そのまま冬の太平洋に落ちた。海から水柱が高く舞い上がる。
「な!?宏くんが!?テメ!生きて帰れると思うなよ!」
「御託はいいから、掛かって来いよ」
「舐めんじゃねえ!!ぎゃわ!」
「くらえ!!アベシ!!」
ナンパ男その2とその3が宙を舞って海に向かって行く。そのまま、海に落ちて2つの水柱が上がった。
「く、くそ!?だが、俺達にはまだこの人がいるんだ!山田さん!よろしくお願いします!」
「任せろ。俺はさっきの奴等とは違うぜ!覚悟しな優男の兄ちゃん!」
私の前にいた大男が動き出した。大男は指を鳴らしながら助けに入った人に向かって行った。
「くらえ!!黄金の!「正拳!裏拳!肘うち!」グハァ!」
大男が行きなり膝を着く。私からはどうなったのかが分からない。
「俺を倒したからっていい気になるなよ!いずれ第二第三の俺が現れて「水月!頚椎!」ぎゃあああ!!」
大男が浮かび上がり空高く舞い上がりそのまま海に落ちた。一際大きな水柱が立った。
「うそだ・・・・・・、うそだドンドコドーン!」
最後に乗っていたナンパ男は何か口走りながら逃げ出したが、案の定宙を舞って海に叩き落ちた。
「と、大丈夫でしたか?って、なごみか」
「え?」
私は吹っ飛ばされた男の末路を見ていたため、反応が遅れてしまった。
助けてくれた人を見ると、ジーンズにTシャツの上にパーカーを着て、煙草を口に銜えていた幼なじみの悠斗だった。
「ゆ、悠斗?なんで、松笠に居るんだ?」
「そりゃ、用事が有ったから帰って来たんだよ。なごみは・・・買い物帰りか?」
「ああ。そうだよ」
私の手に持っている買い物袋を見てから訪ねる悠斗。私は悠斗の左隣に移動する。
「あ、袋持つぜ」
「ありがとう。それより、用事ってなんなの?」
「まあ、なごみにも言わなきゃならないからな。それは、なごみの家でのどかさんや天王寺さんと一緒に話そう」
私から買い物袋を受けとり右手で持つ悠斗。口に銜
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