暁 〜小説投稿サイト〜
異世界からチートな常識人が来るそうですよ(タイトル詐欺)
第十三話 にしてまた題名に悩んでいる俺は………!
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ックに聞こえないように呟く。彼も問題児であることは変わりない。介入する気満々で準備運動なんかを始めていた。







「いざ来たれ、己が系統樹を持つ少女よ!聖人ペテロに烙印を押されしこのジャック・オー・ランタンが相手をしましょう!」

御旗を掲げ宣言するジャック。それを前に春日部耀は、

(不死………か、だったら多分壊せないよね)

それを無しとしてもあの瞳はこのギフトのことも看破しているだろう。耀は己のギフトを見つめ―――――



「なら、―――――俺の出番かな」

そんな呟きが聞こえた。

「え?」

「何と!?」

ドゴォオン!! と春日部耀の真横を何かが通り過ぎた。その瞬間、耀を包囲していた炎が全て凍った。

「う、嘘!?」

「嘘じゃないぞ?」

そう言って穴を開けた木の根から飛び出してくる証。それを信じられない様子で見つめる耀。

「………どうして?」

「俺も参加したくなっただけだ。まあ、それに――――」

「それに?」

少し躊躇ったあと、聞き取れないような小声で、

「女の子が傷付くのを見るのはもう嫌だからなあ」

そう言ってジャックへと向き直る。

「先に行って。こいつは抑えとくよ」

「……分かった。………頑張って」

「おうよ」

耀は証の後ろを走り抜けアーシャをその様子をじっと見ていたジャックが責めるように証に尋ねる。

「貴方は参加しないのでは?」

「そんなこと言ったっけ?」

悪びれすらしない。ジャックはカボチャ頭を少し揺らして、

「別に貴方に構う義理は無いのです、それでは」

「行かせるとでも?」

そう言ってククリをジャックの影に投げつける。すると、今にも瞬間移動しようとした彼の体が動かなくなる。

「な、何と!?」

「"影縫い"。まあ、技みたいなもんだ」

木の根へと飛び上がり、新たな武器を構える。その様子をみたジャックは彼への認識を改めた。

「なら、少し本気で行きましょうとも」

「そうか、なら俺もそうしよう」

業火を秘めたランタンを両手に構えるジャックと片手に四本ずつ計八本の投擲剣を構え、激突した。




――――境界壁・舞台区画。"火竜誕生祭"運営本陣営

「これは……また、凄いわね」

飛鳥がしみじみと呟く。証とジャックの戦闘は凄まじいものだった。

ランタンから業火を放出するジャックと投擲剣を無数に投げ続ける証。彼らの通った場所は無残にもいたるところが焼け焦げ、剣が突き刺さっていた。

その様子を面白そうに眺める白夜叉。

「ふむ、あの小僧のギフトは奇妙だの」

「そうなのか?」

うむ、と頷いて扇子を広げ
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