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戦闘描写練習文──ラインアーク攻防──
ホワイトグリント撃破(後)
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 ストレイドが突きつけた狂気の高出力ハイレーザーライフルから放たれた光の奔流は、ホワイトグリントの左腕を貫通し、その背後にあったOBユニットの一部をもぎとった。
 背部のMBが途切れ、ホワイトグリントは道路に墜落する。
『そんなっ!』
 ラインアークのオペレーター──フィオナ・イェルネフェルト──の悲痛な声が響き、そのまま糸が切れるようにホワイトグリントのカメラアイから光が消失する。ネクスト反応消失。
『ネクスト、ホワイトグリントの撃破を……』
 それを遠くから確認したオペレーターが事実を追認するかのように告げる。だが彼はそれを無邪気には受け入れられていない。
「……違う」
 言いようのない勘ではあったが、彼にはホワイトグリントが沈黙したようには思えなかったのだ。
「これは……」
 呟き掛けた瞬間、胴体各部からPA整波装置がせり上がり、光の消えたカメラをシャッターが覆う。その意味を確かめる前にストレイドはBB(バックブースター)を吹かしていた。
『……っ!』
 瞬間的にホワイトグリントのPAが再展開し、即座に反転する。道路の舗装が捲れあがり、衝撃波が3機のネクストを揺さぶる。


──AA


 威力は極僅かでしかなかったが、大量に放出されたコジマ粒子はステイシスとストレイドのPAを大幅に減衰させる。何よりも、その閃光はメインカメラの機能を麻痺させるのに十分な輝きを放っていた。
『……再起動だと?』
 ステイシスとストレイドは経験と勘に任せてサイドQBで散開。直後二機の居た場所を火線が通過する。
『有り得るのか、こんなネクストが……』
 メインカメラが復帰したとき、二機の前には051ANNRを構えた純白のネクストの姿があった。
「……一筋縄では行かないか」
 流石はリンクス戦争の英雄と呼ばれたレイヴンだ。あの程度で墜ちて終わるはずはなかった。
『やはり只では死なんか、ホワイトグリント!』
 その予感は最強のリンクスたるオッツダルヴァも共有していたもの。彼は即座に戦闘起動を再開させた。その動きに動揺は見られない。或いはそれも想定内だったか。
 それとは対照的に首輪付きは動揺を隠せずにいた。
「問題は……どうするか、だな」
 墜ちたのすら欺瞞だったとすれば、"彼"の戦い方はまだ明らかにさえなっていないことになる。
『怖じ気付いたか?』
「……恐怖がないというのは嘘になる」
 "彼"の放つ気が明らかに違う。荒々しく、研ぎ澄まされた殺気。先程までの機会のような正確さは感じさせないが、むしろその危険性は増したようにさえ彼には思えた。
『ならばそこで見ているがいい』
 オッツダルヴァは関心を失ったと言わんばかりに言い放つ。傭兵らしいそうしたドライさが、生え抜きの第四世代リンクスとは違う独特の風格を醸して
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