第二十九話〜ロストカラーズ・ブラックリベリオン〜
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ェミア「私はうまくできた?」
スザク「ユフィ、行政特区は………ッ、大成功だ。皆喜んでいたよ。」
ユーフェミア「………良かった…」
スザクの言葉で本当に安堵するユーフェミア。
しかし、虐殺の際の戦闘が終わり集まった日本人は憎しみをユーフェミアにぶつけ続ける。怨嗟の声は大きくなり広がり続ける。
それは恐らく、ユーフェミアが最も望まない光景。
ユーフェミア「おかしいな、あなたの顔…見えない……」
スザク「ッ!」
ユーフェミア「学校……ちゃんと行ってね…………私は……途中でやめちゃったから…」
スザク「今からでも行けるよ!そうだ、一緒にアッシュフォード学園に行こう!楽しい生徒会があるんだ!」
ユーフェミア「私の分までね……」
スザク「ダメだ!ユフィ!ダメだ!!」
スザクは止まらない涙を流しながら必死に叫ぶ。彼女の命が失われないように繋ぎ止めようとするように。
ユーフェミア「スザク……あなたに…会えて………」
そこでユーフェミアはその人生に幕を閉じた。後に虐殺皇女という汚名をかぶることとなって。
一部始終を見ていた六課メンバーの大半は涙していた。世界を思い、そして平和のために人生をかけた彼女を尊んだ。
フェイトは思い出す。自分の兄が言っていた言葉を。
「世界はこんなはずじゃなかったことばかりだ。」
真実、その通りのことが目の前で流れている。
この場合誰が悪い?その場にいる全員が考える。
ギアスを使ったルルーシュか?
ルルーシュをこの道に進ませた皇帝か?
ギアスを授けたC.C.か?
どれもが正解であり、どれもが決定打ではない。あえて言うのならこれがユーフェミアの運命であった。
そのことを頭では理解しているからこそ彼女たちは悲しんだ。
それでも世界は動き続ける。ユーフェミアの虐殺が引き金になりエリア11、日本では反乱が起きる。後の歴史でブラックリベリオンと呼ばれる、恐らく現時点で最大規模の反乱であった。
ゼロが率いる部隊の本体がトウキョウ租界の手前まで進軍した時、ルルーシュの元に一本の電話が届く。その相手はスザクであった。
そこで語られるのはスザクのある決意と友達としての会話。
スザクは言う。憎むべき、殺したい者がいることを。
ルルーシュは言う。憎めばいいと。
これを見ていた六課メンバーは察する。スザクはもう気づいていると。
電話を切り、戦いを始めるルルーシュは考える。
ルルーシュ(俺はあの日から世界を壊すことを望んでいた。創造の前には破壊が必要だ。
そのために心が邪魔になるのなら消し去ってしまえばいい。
俺はもう進むしかない。)
そこまで考えルルーシュは嗤う。
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