第二十九話〜ロストカラーズ・ブラックリベリオン〜
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
寄せる罠だったのだ!
今すぐに出撃し、ユーフェミアを探し出せ!
そして、見つけ出し殺せ!!」
その時、ゼロではなくルルーシュは涙を流していた。
その頃、スザクは現状を受け止めきれずユーフェミアを見つけ真意を問いただそうとランスロットで出撃していた。
ユーフェミアの捜索は僅差で黒の騎士団が遂げた。ゼロは搭乗していたガウェインから降りユーフェミアと対峙した。
ギアスに縛られていても本質は変わらないのか、ユーフェミアはゼロに笑顔で語りかける。
ユーフェミア「ねぇ、考えたのだけど私と2人で特区日本を……あれ?日本?」
ゼロ「ああ、出来ればそうしたかった。君と……」
スザクはその時、上空からユーフェミアの姿を見つける。その姿に一瞬安堵するが次の瞬間スザクの中に激情が湧き上がる。
ルルーシュ「さようなら、ユフィ。多分、初恋だった。」
構え。照準。発砲。
パンッ
それはこの惨劇の終幕にはあまりにも短く、あまりにも呆気ない乾いた音であった。
撃たれたユーフェミアはその場に崩れ落ちる。
ユーフェミア(えっ?どうして……ルルーシュ……)
スザク「うあああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
スザクは即座にランスロットを操縦し、ユーフェミアを回収。そして母艦であるアヴァロンに帰還し懇願する。その手には日本人の血と自らの血で真っ赤に染まったドレスを纏うユーフェミアの姿があった。
スザク「お願いします。ユフィを……ユフィを助けてください!」
スザクは縋るように、求めるように言葉を搾り出す。
すぐにユーフェミアの治療は行われた。しかしユーフェミアの傷は致命傷だった。なんとか意識だけは取り戻したユーフェミアはスザクと話す。
スザク「ユフィ、教えてほしい。どうしてあんな命令を?」
ユーフェミア「……命令……なんのこと?」
スザク「えっ?」
ユーフェミア「…それより……スザクは……日本人…でしたよね?」
スザク「う、うん。」
再び、ユーフェミアにギアスの命令が発動しそうになるがユーフェミアは抵抗する。
ユーフェミア「駄目、そんなこと考えちゃ……いけないッ!」
目を瞑り強く自分に言い聞かせた彼女が目を開いたとき、ギアスを自らの精神のみで彼女は解除した。それは遅すぎた奇跡。
ユーフェミア「スザク…」
スザク「なんだい?」
ユーフェミア「式典は……日本はどうなったかしら?」
スザク「ユフィ、………覚えていないのか?」
ユーフェミア「日本人の皆さんは喜んでくれた?」
死に向かう自らのことではなく、自分が目指した平和な世界を彼女は案じた。
ユーフ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ