第二十九話〜ロストカラーズ・ブラックリベリオン〜
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った。ナナリーのために造り、そしてブリタニア帝国さらに言えばブリタニア皇帝を倒すために設立した黒の騎士団の存在意義が消えるのだ。その為、ルルーシュは1つの案を考え特区日本の設立式典に出向いた。
そして会談と銘打ちルルーシュはユーフェミアと二人きりで話し合う。そこでルルーシュは知る。ユーフェミアの本当の考えを、そして彼女が本当の意味で優しい存在でありそれが尊いものであると。
そしてルルーシュは決意する。ユーフェミアと手を取り合うことを、共に歩むことを。
だが運命というものがあるのならそれはどれだけ残酷なのか。世界はユーフェミアの優しさを拒否した。
ルルーシュ「例えば、俺が日本人を殺せと命じれば……」
それは何気ない例え話の一つであった。ルルーシュも望まないことであった。
ギアスの暴走。
ライが恐れ、そして味わって欲しくなかった運命をルルーシュは味わうこととなった。
ユーフェミア「……そうね、日本人は殺さなきゃ。」
最初はギアスに若干の抵抗を見せるものの、絶対遵守の命令には逆らえず彼女はそれがさも当たり前のように口にした。
自分のギアスに気付いたルルーシュは彼女を止めようとしたが全ては遅すぎた。
ユーフェミア「では、ブリタニアの兵の皆さん、虐殺です。」
その一言とユーフェミアが日本人に発砲したことが引き金となり惨劇が始まった。
フェイト「…そんな……」
ティアナ「こんな……ことって…」
はやて「……嘘やろ…」
キャロ「………い…やぁ…」
エリオ「………なんで……」
スバル「………う……ぁ……」
なのは「………もぅ……やめて……」
六課メンバーは嗚咽を漏らすように言葉を発する。戦場を知らない者はその光景を見るのも辛い表情を浮かべる。そして戦場を知るヴォルケンリッターは歯を食いしばりながらその光景を見ていた。
ライの記憶の時とは違い、そこにあるのは一方的な虐殺のみ。そのことも精神的に彼女達にはきつかった。
この光景の原因を作ったルルーシュは自分をなじるようにC.C.と話す。
C.C.「驚いたぞ、まさかここまでするとはな。」
ルルーシュ「俺じゃない……」
C.C.「何?……ッ!」
ルルーシュの左目に浮かび続けるギアスの紋章を見たC.C.は全てを察した。
ルルーシュ「俺は知っていた。これがヤバイ力だってことぐらいなのにっ!!!」
血を吐くように言葉を発するルルーシュ。そこにあるのは後悔か、それとも懺悔か。
しかし状況が停滞を許してくれないことを知っているからこそ彼は指示を出す。ゼロと言う仮面をかぶり続けて。
ゼロ「黒の騎士団総員に注ぐ。ユーフェミアは裏切った!
卑劣にも行政特区日本は我々を誘き
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