第二部:紅魔郷
第十三章『紅霧発生』
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か言おうとした刹那、輝の視界が闇に包まれルーミアが視界から消えた。
「殺してから食べる♪」
「!?」
突然の事に驚き隣にいる風に聞こうと向いたが、風の姿が何処にもいなかった。
「おい風!どうな――――」
その時、左肩に何かがぶつかり激痛が走る。衝撃に飛ばされ地面を転がる。
左肩を見ようとしたが闇に包まれて何も見えない。手元ですら全く見えない程の暗闇。急いで体制を立て直そうと体を起こそうとしたが風を斬る音がして体を捻り回避する。
「屍符『屍人の守り』!!」
反射的にスペルを発動させ身を守った。
「輝!大丈夫か!?」
「ああ!」
視界は遮られているが声は聞える。それに音も。
視界は闇の中。『屍人の守り』が何かを防いでいる音が鳴り響く。身動きが取れないまま屍の使用時間まで待つ事しか出来ないのか。
この状況を打破する方法を考えていたら、視界の闇が消え周りが見えるようになった。
「あれ〜?誰もあたってないのかー」
視界が見えるなりルーミアが空中に漂い当たったか否かを確認していた。
風と零は運よく木の後ろに身を隠して難を逃れていた。霊夢と魔理沙は飛んで回避したらしく攻撃をくらった痕跡はない。
「まったく、厄介な能力ね」
「これじゃこっちの攻撃も当たらないな」
悪態をついている霊夢と魔理沙だがまだ余裕の顔が見られる。流石場数を踏んでいる。
それに比べ外界の二人は笑みを浮かべ浮かれている。大方、弾幕バトルが出来て嬉しいのだろう。そんな二人を呆れつつも羨ましかった。輝はルーミアの一撃を喰らっている。大したダメージではないがその代わり恐怖が生まれた。
戦いにおいて恐怖は邪魔になる時もあればその恐怖に挑む勇気を糧にするのを聞くが、それは戦いに熟した者たちの例えであって今まで戦いとは無縁な輝は怖くて仕方がない。
「輝は下がってなさい」
「え・・・」
胸中を分かったのか霊夢は輝を庇う様に前に立つ。
霊夢の行動に一瞬唖然したがすぐに理解し安堵した。だが
「・・・・霊夢さん」
「?」
輝はここ最近家事全般をこなし殆ど主夫化しているが、列記とした漢である。
「行為は嬉しいですが俺だって男です。女の後ろでコソコソするなんて男が廃ります」
「へぇ〜いい根性してるじゃない」
霊夢の隣に立ち白山刀をルーミアに構える。
「ん〜〜、もう一回やるしかないのかー」
「またやるらしいぜ」
ルーミアがまた攻撃を仕掛けてくる。
回避するにも制限時間は一分を切っている。この状況を打破すべく脳をフル回転させ考える。
「もしかしたら!!」
打破できる奇策が閃いた。上手くいくかは五分五分か或いはそれ以下になるかもしれないが、迷っている暇はない。
「ちょっと待て!!」
「ん?なに??」
以外に
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