第29話 仲魔、仲間、友達。そして、家族
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ないわ。いつもなのはか純吾のどっちかについていって、ジュエルシードの探索を手伝うだけ、ホントにそれが出てきた時に何かできるかっていえば、その場から離れてもう一方に連絡をするだけ」
そこで言葉をとめて、私の方をアリサちゃんが向く。その目は少し、涙でうるんでいました。
「だから…、だからこそ、あいつらが心配なの。
純吾と神社でジュエルシードを見つけた時、本当に怖かったわ。私はその一回だけだったけど、あいつらはまだずっとあれに関わらないと、立ち向かわないといけない。
だから、せめて相談くらいはのりたいって思ったの。現場に行っても役に立たないんなら、せめて少しでも良いから役に立ちたいって、支えてあげたいって思ったんだけど。あんな風に喋ってくれないことが出てくるなんて。
……やっぱり、そんな事でも一緒に頑張ってるなのはが良いのかなぁ」
そういうアリサちゃんに、私はすぐには言葉を返せませんでした。だってそれは、私も悩んでいた事だから……。
けど俯いたアリサちゃんを何とか元気づけようって思って何かないか探していると、停留所のアナウンスがありました。
それでとにかく場所を変えて落ち着いて話し合おうってアリサちゃんに言って、慌ててバスの定期を探していると
「えっ…リリー、さん?」
びっくりしたようなアリサちゃんの声が聞こえました。今日はころころ様子が変わるなぁって呑気な事を考えて、けど出てきた名前に私もびっくりして、窓の外を覗きます。
V型に開いた襟元と、ボトムに穿いてるデニムのホットパンツを隠す位長いのが特徴な真っ白なトップスを着て、黒いニーソックスとローファーを履いてるリリーさん。
背中は軽くウェーブのかかった黒髪で見えないけど、えぇっとレースアップ、だったっけ…? 襟元みたいにV型に空いている所に紐を通してて、結論として全体的にちょっと肌の露出が多い。
そして胸元には小さな月の形のトップがついたネックレス。純吾君が翠屋でお手伝いし始めてから初めて買った物で、桃子さん達に相談して買ったものです。
リリーさんへ、今までずっと一緒にいてくれてありがとう、という事で買ったそうですけど、それを貰ったリリーさんはいつものふざけた様子も見せずに号泣。予想外の反応におろおろする純吾君に、シャムスさんは「首輪! シャムスも首輪欲しいニャッ!」って、すごい変な意味にとられそうなことを言いはじめて、その場をおさめるのが本当に大変でした。
でも、お礼かぁ。いいなぁ、って、何考えてるんだろう私っ!
あれ? そういえばよく考えてみるとネックレス以外全部余りものだ。そう、全部お姉ちゃんやノエルさん達が買ったはいいけど、いざ着てみようとすると着こなしが難しかったり、恥ずかしかったりしてお蔵入りしてたもの。……の、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ