第二章 A's編
第六十話 『外伝8 四家族合同旅行(後編)』
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「シホちゃん!! フェイトちゃん!!」
「士郎さん!?」
「フェイトー!」
士郎さんを筆頭に恭也さん、鮫島さん、アルフ、セイバーさん…他にも救助隊の人達が小屋の中まで入ってくる。
「士郎さん! シホの体調は悪くなってきているんです! 私を庇って頭に怪我をおって右足を捻挫して右腕も骨折していて、それで…!」
「わかった、フェイトちゃん。だから今は落ち着こう。救助隊の皆さん、シホちゃんの事をよろしくお願いします」
「わかりました」
それでシホは待ち構えていたタンカに乗せられてセイバーさんも一緒についていきヘリコプターで運ばれていく。
その光景を乾いたウェアをすぐに着た私は見ていることしかできないでいた。
「アルフ…」
「フェイト、シホは大丈夫だから。だから今は帰ろう…?」
「うん…。…うぅっ…アルフ、アルフ…」
「フェイト…大丈夫だよ」
それで私は溜め込んでいた想いが溶けてしまったのかアルフの胸で泣き出してしまった。
そして私に新たな思いが生まれた。
こんな事態になったらすぐに助けられるように実力をつけよう、と。
◆◇―――――――――◇◆
「フェイトさん!」
家に帰ったらまずリンディさんに抱きしめられました。
それでまた泣き出してしまいました。
それからなのは達に心配されたけど、
「シホが私の下敷きになってくれて助けてくれたんだ。だから私は平気だよ…」
「そう…。それじゃシホに関しても帰ってきたら叱らなくちゃね!」
「アリサちゃん!?」
「ま、待って、アリサ! 悪いのはちゃんと制御できなかった私だから…!」
「まぁ、フェイトがそう言うなら何もしないけど。
…でもそう考えると最初にあたしがなのはとフェイトに上級コースを試してきたら、って言ったのが原因だし、う〜…」
「ま、何はともあれ二人共無事でよかったよ。なのは達を落ち着かせるのには骨を折ったからね」
クロノがそう言う。
それでクロノ達にも心配をかけちゃったので私は。
「心配かけてごめんなさい、お兄ちゃん…」
「き、気にするな…(反則だろう…)」
「おや〜? どうしたのかな、クロノ君?」
「え、エイミィ、なんでもない!」
…? どうしたんだろう、クロノ。
まぁ、みんながそこで笑顔を浮かべてしばらく経ってシホが帰ってきました。
シホは頭に包帯を巻き、右腕には骨折を固定するギプスを巻いていました。右足はどうやら包帯だけで済んだようみたい。
「ご心配をおかけしましてすみませんでした…」
「まったくです。体が頑丈なのが取り柄なのですから今度からはあまり心配をかけさせないでください」
セイバーさんが代表でシホを叱っていました。
それであらかた皆に絞られたシホに私は向かって、
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