第二章 A's編
第六十話 『外伝8 四家族合同旅行(後編)』
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そこから全員に連絡が行き渡りすぐに救助隊が動き出した。
しかし最悪なことに先程までよかった天候は急に悪くなり雪が降り出してきてしまって全員は表情を固くするのだった。
◆◇―――――――――◇◆
Side フェイト・テスタロッサ
……………、…あれ?
私は目を覚まし気がつくと周りは木がいっぱいあった。
確か、私はどうなったんだっけ?
それで思考を巡らせてすぐに私は思い出す。
「そうか…。私、崖から落ちたんだ」
とっさにさっきの出来事が鮮明に思い出される。
浮遊感を感じて下には地面が見えて私は意識が飛んでしまった事を。
でも、その前に抱きつかれる感じもした。
それは、多分…。
その考えに思い至り私はすぐに周りを見回す。
「シホ! どこかにいるんでしょ!? 返事をして!」
「……………うっ、フェイト…?」
シホの声は私のすぐ真下から聞こえてきた。
それで私は咄嗟に飛び起きる。
私、もしかして助けてくれたシホを下敷きにしちゃった!?
私がすぐにどくとそこには頭から血を流しているシホの姿があった!
「シホッ!!」
「…フェイト、あなたは、無事…?」
「うん! 私はどこも痛くないよ! それよりシホが…!!」
「そう…ヘマをしちゃったわね…」
「シホのせいじゃないよ! 私がもっとしっかりと制御していればこんな事にはならなかったのに…!」
そんな事よりシホを立たせてあげないと…!
それでスキー板をシホの足から外して立たせてあげようとした時に、
「っう…!?」
シホが足を痛める仕草をした。
やっぱりどこか痛めたのかな!?
「シホ! 大丈夫!?」
「…ちょっと、右足をやっちゃったみたいね。右腕もどうやらやっちゃったみたいで動かせない…」
「そんな…ごめんね、シホ! 本当にごめんなさい!!」
「…大丈夫よ…ちょっと待って。アヴァロンを起動して、傷を治してみるわね…」
そうだ! シホには体を治癒させる宝具、アヴァロンがあったんだ!
それで少しシホの体が発光しだした。
でもすぐにそれはおさまって、
「…どうやら、骨折までは時間をかけないと治らないみたい…。
積雪のおかげで痛みは軽減されたみたいだけど解析をかけてみたけどどうやら右足は捻挫に打撲で右腕の方は打撲がいきすぎて骨折みたい。
…で、後は頭が少しクラクラして痛むからもしかしたら頭蓋にヒビが入ったかもしれない…。
セイバーがいれば、どうにかなったんだろうけど…」
「やっぱりそんなに都合良くはないんだね…」
骨折は、どうにかなるかもしれないけど頭の痛みや揺れになると話は別になってくる!
もしかしなくても私の全体重がかかっちゃったからだ!
「それじゃ私が左側からシホ
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