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お見舞い
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年予備校なりで勉強しなおさないといけないしさ。まあ、優はそこまでしなくてもいいとこは入れると思うけど」

「う〜ん、どうかな。一応、パンフが届いてなかった時は色々と復習とかしたから大体はできるけど少しいい高校に行くにはもう少し勉強しなきゃなんないな」

「そうしても大丈夫だよ、優君やお兄ちゃん成績いいんだしさ」

「まあ、優わな。俺はほとんど何にもしてないから、過去形になってるよ」

「なら、私と優君が家庭教師をしてあげるよ!いいでしょ、優君?」

「いいけど、俺もカズに勝てないのあったからな」

「大丈夫だよ」

「ほう、じゃあ、優が唯一勝てなかった情報処理を教えてもらおうか」

「うっ……」

 それを聞いた直葉は言葉を詰まらせる。その状況を微笑みながら見る優は食べ終わった食事の食器を片付ける。その時に少し考え事をした。実際、今は正直学校に行く気にすらなれない。ユキの安否にほとんど気にして授業どころではないだろう。しかし、実際、学校に行く以前に時間がない。素早く情報を手に入れなければそう思い、素早く皿を洗い終えた優は一度着替えてから直葉と和人ともに病院に向かった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 病院の前に着いた直葉は大きい病院を眺めていた。優は直葉に声をかける。

「どうした、スグ」

「え、うんとね、やっぱりこの病院大きいなってね」

「まあそうだな」

 そして、いつものゲートを潜り抜けて院内に入り、いつもどうりカウンターでパスをもらう。エレベーターに乗って最上階へと向かう。いつもの場所で和人と別れて直葉とともにユキの眠る病室に向かった。

 ユキの病室前に来て足を止める。

「ここ……?」

「ああ、ここに眠ってるんだ」

 そう言ってパスをスリットに差し込んで扉のロックを解除する。

「本庄……雪乃さん……。キャラネーム、名前の一部分を使ってたんだね……。よくいるタイプの人だね」

「そうなのか?俺、そういうのあんま気にしたことないからさ。正直わかんないんだよ」

 ドアが開きその中に優と直葉は踏み込む。同時に化粧品会社の香水だろうか、そんなにおいと花のにおいがほのかに漂っていた。そしてカーテンを手に掛け開く。そこには、今だナーヴギアによって拘束されたユキの姿があった。

「また来たよ、ユキ。今日は俺の友人の妹いるから紹介するよ。直葉って言うんだ」

「こ、こんにちは」

 そう言って直葉はベットの前に立って挨拶する。

「桐ケ谷直葉です」

「挨拶も終わったとこだし、紹介するよ。彼女がユキ。血盟騎士団で姫騎士といわれていてアスナと同等の指示を得てて信頼されてた人だ。まあ、ちょっといかれたファンクラブとかがあったけどな」


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