第71話 再戦!マジンガーZ対戦闘獣軍団
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キングジョー軍団を退けた後、甲児はマジンガーZと共に大空へと飛び立っていた。次に向うのはかつての仲間達の所だ。しかし、その皆が何処に居るのかはさっぱり分からない。
「考えてみたら俺目覚ましたのつい最近だしなぁ……こんな事なら携帯とか持っとくべきだったぜ」
愚痴る甲児。グレンダイザーと共にベガ星連合軍の敵と激闘を繰り広げた甲児ではあったが、ベガ星連合軍の猛攻の前に甲児の乗っていたTFOは中破してしまい、不時着した際にそのまま意識を失ってしまったのだ。
それから目を覚ました時、其処には甲児しか居らず、グレンダイザーもベガ星連合軍の姿も見られなかった。そして、TFOを応急修理している最中に流れてきたラジオには、かつて共に戦った仲間達、そして今は敵対していたヒーロー達が”侵略同盟”なる悪の組織に敗北したと言う事実が告げられた事だった。
それを聞いた甲児は覚悟を決めた。もうこれ以上TFOでは戦えない。再びマジンガーZの力を借りなければならない。
それを決めた甲児は急ぎTFOを飛べる位までに修理し、光子力研究所へと向ったのだ。そして、戻って来た甲児を出迎えたのが、大軍勢のペダン星人の攻撃と、パワーアップして蘇った鉄の城との再会であった。
そして、これから甲児が向う場所を今考えていたのだ。皆が何処で何をしていて、どう言った状況に巻き込まれているのか?
それらが一切分からないのだ。それに闇雲に探すにしてもそれは時間とエネルギーの無駄遣いになる。それは避けたかった。
「連絡を取ろうにもウルトラ警備隊やMATの連中とも繋がらないし。第一何でアースラと連絡が取れないんだよ!」
甲児は仕切りに連絡を行っていたのだ。だが、帰って来たのは雑音ばかりだ。ウルトラ警備隊もMATにも繋がらない。
それだけならばまだ考えようもある。だが、アースラとも繋がらないのは問題だった。一体何故?
疑問と同時に不安も募ってくる。まさかアースラが鎮められたのでは?
「えぇい、何を変な事考えてるんだ俺は! あのリンディさん達がそう簡単にくたばる訳ねぇじゃねぇか!」
頭を振りさっきまで過ぎっていた嫌な予感を振り払う。そんな縁起でもない考えを持っていては実際にそうなってしまうかも知れないからだ。
「しょうがねぇ。こうなったら試しにあそこに行って見るか」
行き場所が分からない場合、甲児が行こうと思った場所が一箇所だけ浮かんだ。もしかしたら其処に行けば誰かしら居るかも知れない。そう思っていたのだ。その思いに従い操縦桿を動かす。Zの進路がその方向に向き飛んでいく。高度を徐々に上げていき、それに伴い速度も上げていく。この調子でなら目的地まで5分と掛からずに辿り着ける筈だ。
「へへっ、待ってろよなのはにはやて。今度こそお前等の度肝を抜かして驚かしてやるからなぁ」
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