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スーパーヒーロー戦記
第70話 復活!マジンガーZ
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児には感じられた。最初にキングジョーに挑んだ時には全く効かなかった鉄拳が今では敵の胴体を貫く程の威力になっていたのだ。
 そして、その光景を目の当たりにしたペダン星人達は驚かされる。
【ば、馬鹿な! こんな事は有り得ない! 我等のスーパーロボットがこうも呆気なく倒されるなどと! 絶対あってはならない事だ!】
「何度も言わせるな! 数を頼りに来る奴等はスーパーロボットって言わねぇんだよ!」
 続けざまに攻撃を行った。今度はZの両目が輝く。
 光子力ビームだ! 光子力ビームを目の前に居たキングジョーに放つ。当然その攻撃は学習済みだ。即座にキングジョーは電磁バリアーを張りビームを無効化しようとする。だが、それも無駄に終わった。
 Zの放った光子力ビームはキングジョーの電磁バリアーを押しのけてそのボディを焼き切り切断し、貫き切り裂いた。
 電磁バリアーも無意味に終わった。バリアーを張ったキングジョー自身何が起こったのか分かる前に爆発し果てた。
 あっと言う間に二体のキングジョーが破壊されたのだ。これは由々しき事態だった。まさかマジンガーZが此処までパワーアップを果たしていたなどと想定外だったのだ。
「おいおい、幾ら何でもこりゃ強すぎじゃねぇのか? こりゃ凄すぎて俺自身もビビっちまうぜ」
【くそっ! 全機分散して空中から一斉攻撃しろ! 奴は飛べない筈だ! 空中から奴を破壊してやれ!】
 残っていた8体のキングジョーが一斉に分離して空中へと飛び上がる。甲児は舌打ちした。今のマジンガーZは空を飛ぶ能力がない。
「野郎、汚ぇぞ! 正々堂々地上で戦いやがれ!」
 地上からビームを放つも攻撃が全く当たらない。合体したキングジョーと違い分離状態のこいつらは機動性が上がっている。その上空中を自在に飛んでいる為に攻撃が当たらないのだ。しかも空中から分散したキングジョーが一斉にビームを放ってくる。幸い的のビームではマジンガーの装甲は貫く事はなさそうだがこのままでは勝負にならない。
《聞こえるか甲児君? ジェットスクランダーを発進させる。急発進だが何とかドッキングしてくれ》
「待ってました!」
 正しく絶好のタイミングだ。見れば研究所近くの崖から紅の翼が上空へと飛び立つ。突然の発進の為にキングジョー達も驚き連携が乱れる。
「よし、行くぞ!」
 Zは大地を駆ける。その上をジェットスクランダーが飛行する。ペダン星人達が気づいた時には既に手遅れだった。Zとジェットスクランダーが空中でドッキングし、Zの巨体を広大な大空へと誘ってくれた。
【い、いかん! 直ちに合体しろ! 分散状態では勝ち目が……】
 命令を送るよりも前に分散状態のキングジョー達の身に猛烈な突風が吹きつけられた。只の突風か? そう思っていたがそれが間違いだと気づいた時にはその殆どが突風の餌食
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