暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーヒーロー戦記
第70話 復活!マジンガーZ
[8/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
数万トンの重さを持つと言うのにそれを20トンしかないマジンガーZが殴り倒したのだ。普通なら出来ない事だ。だが、それを成し遂げてしまったのだ。
【馬鹿な、たかが20トンしかない虚弱なロボットが我等のキングジョーを殴り倒すとは!】
 ペダン星人は驚かされた。だが、何より一番驚かされたのは殴った甲児本人だったのだ。明らかにパワーが段違いにアップしている。以前のマジンガーZの拳ではキングジョーの巨体を殴り倒す事は出来なかったのだから。しかし、今はそれをいとも容易く成し遂げている。それが甲児を驚かせる要因となっていたのだ。
「い、一体どうなってんだこりゃ? パワーが段違いに上がってやがる」
《その通りだ甲児君。マジンガーZは生まれ変わったんだ。装甲は科学要塞研究所から送られた超合金ニューZで身を固め、エネルギーは更に改良された光子力エンジンを搭載している。今のマジンガーZはかつてのマジンガーZの約数十倍のパワーを有しているんだ》
「す、数十倍ですって!」
 弓教授の言葉は何よりも驚かされた。装甲は以前自分を助けてくれたグレートマジンガーのと同じ装甲を用いており、エネルギーは更にアップしたエンジンを搭載した。これによりマジンガーZは従来以上のパワーを発揮出来るようになったのだ。
「よっしゃぁ! これでもうペダン星人のスーパーロボットと互角に戦えるんだなぁ!」
《互角ってもんじゃないわい! 今のマジンガーZは既にペダン星人のスーパーロボットを赤子の如く捻れる強さを持っとるんじゃ!》
 今度は三博士の声だった。その言葉には甲児は度肝を抜かれた。かつてマジンガーZや他のスーパーロボットでも怪獣や宇宙人と戦うのは苦戦を強いられていた。無論それはペダン星人のスーパーロボットも例外ではない。それが今あの博士達は赤子の手を捻ると言い出したのだ。
 もしそれが本当なら頼もしいと言うレベルじゃない。凄まじいレベルだ。となれば逆にペダン星人もたった10体で攻めて来た事を悔やまれる結果となる。
「さぁて、そんじゃ第二ラウンドと行こうぜペダン星人!」
【図に乗るな地球人が! 我等の科学力が貴様等下等な猿共の科学力に負ける筈がない!】
「だったら教えてやるぜ! 数を頼りに攻めて来るのはスーパーロボットとは言わねぇんだよ!」
 怒号と共に手近なキングジョーにZは鉄拳を叩き込んだ。グシャリと音を立ててキングジョーの胸部がひしゃげて、潰れて、破壊されていく。
 分厚い装甲を何枚も貫き内部の機械を破壊し、Zの拳はキングジョーの背中を突き抜けた。
 黄白色のボディの中央に似つかわしくない黒い腕が突き出ている光景が余りにも滑稽だった。
 その拳を引き抜くと、胴体に風穴の開いたキングジョーはそのまま地面に倒れこみ、そして爆発した。
 アッサリと倒してしまい、逆に味気なさが甲
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ