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スーパーヒーロー戦記
第70話 復活!マジンガーZ
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機! 俺の手足となって動き、俺の意思どおりに戦い、そして勝つ。神にも悪魔にもなれる無敵の鉄の城。
 その巨人こそ、兜甲児を超人になしえる鋼鉄の巨人なのだ。
「パイルダーON!」
 再び甲児が叫んだ。巨人と一体化する為の言葉を。巨人の手足を自分の手足にする為の言葉を。その言葉に呼応し、パイルダーは巨人の頭部とドッキングする。巨人の両目が輝いた。巨人の腕が、巨人の足が、巨人の体全てが、今兜甲児の意思と連動した。今、この鋼鉄の巨人は兜甲児の意志と一体化したのだ。今、此処に再び蘇ったのだ。
 機械獣軍団を叩きのめし、人類に救いと未来を与える鉄の城。無敵のスーパーロボットが復活した。
 その名は”マジンガーZ”鉄の城の異名を持つ戦闘用ロボットであり、地球製のスーパーロボットだ。
「行くぜペダン星人! てめぇらのリターンマッチ、この兜甲児とマジンガーZが受けて立つぜぇぇ!」
 甲児とマジンガーZが走る。再び戦場へと舞い戻ったのだ。そして、今再びマジンガーZの戦いが始まるのだ。




     ***





 合体した甲児には分かる。合体した瞬間に分かった。マジンガーのパワーが、かつての時より数段以上にアップしている事が分かったのだ。
 しかし、目の前にはかつてマジンガーZが苦戦を強いられたペダン星の誇るスーパーロボット”キングジョー”が立ち塞がっている。それも一体ではない。見るからにその総数は十体は居る。40メートルを超える巨体を持つキングジョーが聳え立っている。だが、苦戦したのはかつてのマジンガーZの時の事だ。今はマジンガーZはパワーアップしている。
 しかし、その力はいまだ未知数である。その真価を今此処で確かめる必要がある。
【現れたなマジンガーZ! 今度は我等ペダン星の総力を結集して貴様を叩きのめしてくれる! どちらが本当のスーパーロボットか、この一戦で分かる!】
「へっ、地球にはこんな言葉があるんだぜ。”量より質”ってなぁ!」
【馬鹿め、我等は質でも勝っているのだ。キングジョー軍団進撃だ! 今度こそあの忌々しい黒いロボットを叩き潰せ!】
 マジンガーZが大地を駆ける。マジンガーの足が大地を踏みしめる度に振動が伝わってくる。そして、それはキングジョー軍団も同様に大地を踏みしめる。十体ものキングジョー軍団の足踏みが大地を揺らしていく。双方の距離が殴れる距離へと近づく。
 最初に口火を切ったのはマジンガーであった。目の前に居た手近なキングジョーの顔面に鉄拳を叩き込んだ。堅く握りこんだ拳がキングジョーの顔面に深くめり込んでいく。鉄拳を受けたキングジョーが前のめりに倒れる。
 何だ? このパワーは!
 殴られたペダン星人は勿論の事、殴った甲児自身も驚かされた。恐るべきパワーだったのだ。40メートル以上の巨体を誇り
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