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スーパーヒーロー戦記
第70話 復活!マジンガーZ
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城は、未だ目覚める兆しを見せなかった。




     ***




「どうですか? 状況は―――」
光子力研究所所長である弓教授が格納庫に訪れていた。
 其処では所員一同が急ピッチで作業を行っていた。過去にミケーネ帝国の誇る戦闘獣軍団との戦闘で大破してしまったマジンガーZ。それの改修作業を行っていたのだ。
 来るべき戦いの為には今ある戦力では足り無すぎる。その為にも一刻も早く鉄の城を復活させねばならないのだ。
 そして、弓教授の目の前には、既に改修作業を終え、元通りの姿になったマジンガーZの姿があった。もう何時でも戦いに戻る事が出来る。
 だが、それを操縦する筈のパイロットの姿が見られなかった。そう、今この研究所にマジンガーZのパイロットである兜甲児の姿は何処にも見られなかった。以下にマジンガーZが完全に蘇ったとしても、パイロットが居なければマジンガーZは真価を発揮出来ないのだ。
「弓教授、マジンガーの改修作業は完了してあります。後は甲児君の到着を待つばかりです」
「そうか……」
 弓教授の顔は重く沈んでいた。その肝心の兜甲児と全く連絡が取れないで居るのだ。このままではマジンガーZは戦線に復帰する事が出来ない。そして、そんな研究所に突如けたたましいアラートが鳴り響く。
 そのアラートを誰もが鳴って欲しくないと思っていた物でもあった。
「何事だ?」
「ゆ、弓教授! 緊急事態です! この研究所に向って……」
 所員のその言葉は後半では聞き取れない内容であった。これでは一体何が起こったのか分からない。
「落ち着いてくれ! 一体何があったんだね?」
「それが、この研究所に向って、ペダン星人の大艦隊が接近しています!」
「なんだと!」
 ペダン星人。それは今より半年近く前、一度光子力研究所へ襲撃してきた侵略者である。以前はペダン星人の誇るスーパーロボット”キングジョー”とマジンガーZが激戦を繰り広げたのは記憶に新しい。そして、かつてマジンガーZはそのキングジョー一体に苦戦を強いられていた。だが、今回訪れていた大艦隊は恐らくキングジョー10体分に相等する。
 それらが一斉に此処光子力研究所に迫って来ていると言うのだ。
「いかん、今のマジンガーZは戦えない。至急救援を要請してくれ給え!」
「駄目です! 各研究所とも、ウルトラ警備隊やMATとも連絡が取れません! 強力な妨害電波が発せられているようです」
「ペダン星人め、以前の雪辱を晴らすつもりか……」
 最悪の状況であった。各施設とも連絡が取れない上にマジンガーは戦えない。その上迫り来るのは10体ものキングジョー軍団。状況としてはかなり危険な状況でもあった。
「弓教授! 現在ダイアナンAとボスボロットの二体が迎撃に出ました!」
「だが、ダイアナンAとボ
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