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スーパーヒーロー戦記
第70話 復活!マジンガーZ
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「申し訳ありませんでした! 主よ」
 喫茶アミーゴ店内にて、今烈火の騎士シグナムが平身低頭していた。俗に言う土下座である。普段凛とした態度を取り絶対に誰にも媚び諂う事など無い筈の騎士であるシグナムが今、アミーゴ店内に居る皆の前で頭を下げていたのだ。
 それ程までに今のシグナムは頭を下げねばならない心境だったのだ。そしてそれを見ていた皆はどうしたら良いのかと困惑するばかりなのであった。シグナムの特徴とも言えるピンク色のポニーテールが何時もよりも萎んで見えていた。
「まぁシグナム〜、そないに頭下げる事あらへんでぇ。皆もこうしてシグナムの事許してるんやしさぁ」
 未だに平身低頭しているシグナムの前で彼女の言う主であるはやてがそう言っていた。無論、其処に居るのははやてだけではない。先の戦闘から無事戻ってきたメンバーが皆揃っている。
 光太郎、なのは、そしてフェイトもその中に加わっていた。無論、留守番していたゲンやジンの兄弟も其処に居た。
 但し、その中にロム・ストールの姿は見当たらなかった。また次なる悪を求めて何処かへ去ってしまったのだろう。
「シグナムさん、もう過ぎた事なんですし良いじゃないですかぁ」
「嫌、駄目だ! 私が主と定めたお方に刃を向けるなど騎士失格! この上はいかな罰でも喜んでお受け致します!」
 もうこれ以上何を言っても駄目そうだった。仕舞いには困り果てていた一同ではあったが、そんな中、只一人だけ、不気味に微笑んでいる者が居た。その者はシグナムの前に居り、平身低頭しているシグナムをじっと見下ろしていた。
「ホンマやなぁ? どんなのでも受けるんやなぁ?」
「騎士に二言はありませぬ!」
 頭を下げながらシグナムは言う。だが、その際にシグナムは見るべきであった。自分の主がとてつもなく不気味な笑みを浮かべていたと言う事実を知る唯一の機会であったからだ。




     ***




 遥か地底に作られし古代ミケーネ人達が作りし帝国、ミケーネ帝国が其処にあった。その中で暗黒大将軍は只ひたすらに不機嫌であった。玉座に座り剣を持つ手が小刻みに震えている。嫌、震わせているのだ。自分自身の不機嫌さを見せ付ける為に。
 その不機嫌さをまじまじと見せ付けられる七大将軍とゴーゴン大公は焦っていた。彼等は分かっていたのだ。暗黒大将軍は怒っている。と……
「何故、未だに侵略が進まぬのだ?」
 暗黒大将軍の不満のネタはそれであった。スーパーヒーロー達を退けて既に幾日が経つ。邪魔者が居なくなったのだから侵略も容易な筈。にも関わらず今日まで全く進展がないのに苛立ちを感じている始末なのだ。
「申し訳有りません。何分侵略同盟の動きを気にする余り進軍が遅れてしまって……」
「言い訳は聞きたくない!」
 部下の進言を一蹴する。怒号が
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