第69話 騎士の涙、少女の叫び
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! 何でそれを壊すの! もう嫌だよ、もう見ていたくないよ】
その子は天空を睨み嘆いた。全てを滅ぼした巨大で死を招く太陽を睨んだ。その太陽のせいで全てを奪われたからだ。大切な命を、大切な思い出も、その全てを一瞬にして奪われたのだ。
【また、私のせいで大勢の命が死ぬ、命が悲しんでる。もう誰にも泣いて欲しくない。これ以上私が戦って誰かが悲しむって言うんなら……もう、私は思い出なんか要らない! この力も、私は要らない!】
その子は自分自身の体から光り輝く何かを取り出した。小さな掌の上で輝くその光。その光が全てを閃光に包み込み、やがて何もかも見えなくしてしまった。それを最後に、私の意識は途切れてしまったのだ。
***
「なのはちゃん……なのはちゃん!」
「ふぇっ!」
見ると其処は喫茶店アミーゴであった。そして、今まで眠っていたのであろう自分を心配そうに見つめるはやての姿があった。
「は、はやてちゃん?」
「あぁ良かった。なのはちゃんずっとうなされてたんやでぇ」
「うなされてた……私が?」
どうやらあれは夢だったようだ。しかし変な夢だった。何処と無く経験した様な夢だったのだ。一体あの夢は何だったのだろうか?
「どうやら大分疲れてるみたいだねぇ、部屋を用意しているから休むと良い」
「は、はい……有難う御座います」
立花のご好意を受け、一同は休む事にした一同。これから先にあるのは更なる激闘が待っているのだ。今は休める時に休む必要がある。
自分達がこれから先の戦いで、負ける訳にはいかないのだ。自分達が負けた場合、人類に待っているのは破滅だけなのだから。
***
「いやだああああああああああああ!」
皆の前で、ゲンは必死に柱にしがみついていた。そしてそれを引き剥がそうと弟のジンが引っ張る。
「兄さん、いい加減にしてくれ!」
流石のジンも呆れるままであった。勿論ジンだけではない。この場に居る光太郎、はやて、なのはの全員が呆れる始末なのであった。
そして、その一同の前には一台の真紅の車が置かれていたのだ。
「お前等は間違っている! 車ってのは恐ろしい殺人兵器なんだぞ!」
「車が? 何を言ってるんだい?」
「俺は知ってるんだ。あの時、俺は何度死にそうになった事か……」
前に話しを聞かせて貰った事がある。レオとアストラの兄弟はウルトラマンとセブン達とは違う星出身だったらしいのだが、その星が破壊されてしまいアストラはそのまま地球へやってきて、レオはセブン達の元に居たそうだ。
そして其処でレオはセブンの鬼気迫る特訓を受けていたと言うのだ。そして、その中にあの殺人兵器があったと言うそう
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