第68話 獅子の魂
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下等な人間風情がこのウルトラマンに挑むと言うのかぁ?】
「あぁ、挑ませて貰う! 俺はこの星の人間だ。お前の勝手で滅ぼされて溜まるか!」
「私だってそうや! 私はまだやりたい事が沢山あるんや。こないな所で滅ぼされて溜まんないわ!」
はやてがデバイスを手に魔力弾を放った。それに続き、RXがウルトラマンに対し蹴りを叩き込む。
魔力弾がウルトラマンに命中し、その直後その顔面にRXの蹴りが叩き込まれる。しかし、ウルトラマンにとっては蚊に刺された程度にも効いていない。それどころか反撃にと手を振るっただけで軽く二人を吹き飛ばしてしまった。
「ぐぁっ、パワーが違い過ぎる!」
「ってか、これって私達まるで蚊か羽虫みたいなもんやないか!」
【今更己の無力さを知ったか? だが、俺に逆らった罰だ。貴様等は散々苦しませた後に殺してやる!】
ウルトラマンが下卑た笑みをを浮かべながら手を振るってくる。まるで木の葉が舞うかのようにRXとはやては吹き飛ばされた。まるで勝負にならない。RXのパワーではウルトラマンに対抗出来ないし、まだ魔導師として戦い慣れていないはやてではウルトラマン相手に苦戦を強いられる始末だ。
明らかに分の悪い戦いであった。まるで蚊や蝿が人間に挑むような光景だ。それでもRXは諦めずビルを蹴り飛翔しウルトラマンに格闘戦を挑み、はやては遠くから魔力弾を放つ。しかしウルトラマン相手には全く歯が立たないでいた。
正しくそんな絶望的な戦いが今、戦えないなのはの前に展開していた。
今の自分にははやてや光太郎の様に戦う事が出来ない。魔力を全てはやてに託し、デバイスを失った今の彼女には戦う力などほぼないのだ。故にこうして黙って見ている事しか出来ない。それがとても歯痒かったのだ。
「このままじゃ光太郎さんやはやてちゃんが……どうしたら……一体どうしたら良いの?」
あの二人を助けたい。だが、今の自分には二人の様に戦う事が出来ない。戦えないのだ。少なくとも、魔法を使って二人を助ける事は出来ない。
だが、なのはは知っていた。自分の中にあるもう一つの力の存在を。それはとても強力であり、同時に恐ろしい力であり。
「あの時の赤い光……あれを使えば……あの光を使いこなせれば、きっと二人を助ける事が……」
【それを使ってはいかん】
「え?」
突如声がした。一体何時現れたのか。突如なのはの前にはあのメフィラス星人が立っていた。
「貴方は……」
【あの赤い光……あれは使ってはいけない禁忌の力だ。それを使えば、君は君で居られなくなる。それはとても悲しい事だ】
「でも、それでも二人を助けられるなら……私は……私はあの力を使います!」
例え自分を捨てても構わない。大切な人を、友達を助けられるのならばその力を使う事を厭わ
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