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スーパーヒーロー戦記
第68話 獅子の魂
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ーロー達を倒した後お互いを牽制しあってるみたいなんだよ」
「牽制しあっている?」

 以外な話であった。互いに同盟を結んだ間柄でありながら何故互いに牽制しあう必要があるのか?

「ま、所詮は悪の組織だ。目先の利害の一致で一時的に手を結んだだけなんだろう?」
「そうなんですか……ですが、もしそれが本当なら、まだ俺達には勝てるチャンスがあるって事ですね!」

 光太郎の脳裏には一筋の光明が見えた。もし侵略同盟が立花の言う通りの目先の利害の一致からの組織だと言うのならまだ付け入る隙がある。
 だが、その為にはまだ戦力が足りない。今のままではとても侵略同盟を打ち崩せる戦力ではないのだ。

「光太郎兄ちゃん。どうすれば私達勝てるんやろうか?」
「簡単だよはやてちゃん。敵がくっついたんなら、私達も同じようにくっつけば良いんだよ」
「その通りだよ。それも、僕達は侵略同盟の様な目先の同盟じゃない。地球と言う青い星を護る為に集った正義の仲間達なんだ!」

 なのはと光太郎の言い分が一致した。侵略同盟に打ち勝つ方法。それは、全てのヒーロー達が集い手を合わせてこれに挑むしかない。その為にも、一刻も早く行方知れずな仲間達を見つけ、再び一致団結しなければならないのだ。

「ま、何にしても今の君達は酷く疲れてる。今日はゆっくり休むと良い。部屋は二階にあるから其処で寝なさい」
「有難う御座います。立花さん」
「止せやい立花さんなんてくすぐったい言い方。普通におやっさんで良いよ」
「そうですか、それじゃ……有難う御座います。おやっさん」

 笑顔で光太郎は立花の事をそう呼んだ。光太郎にそう呼ばれながら、立花はふと心の中で笑っていた。またこうして私の事をおやっさんと呼んでくれる人間に出会えるとは。しかもその人間があの時の青年だとは。これも何かの運命なんだろう。
 そう、立花は密かに思っていたのであった。
 そんな時、点けていたテレビ番組のバラエティが突如変わり、ニュース番組へと変わる。

【番組の途中ですが、此処でニュースをお伝えします】
「何だよ、折角この後ナナコ・ミズキの新曲紹介だってのによぉ」

 半ば不満げな顔をしながら立花は番組を見る。

「あれ? 立花さんはミズキさんを知ってるんですか?」
「知ってるも何も私はナナコ・ミズキの大ファンでねぇ」

 以外であった。結構立花は硬派な人間と思われがちなのだが以外とミーハーな部分もあるようだ。其処がまた立花の良い所ではあるのだが。

「へぇ、立花さんもナナコ・ミズキのファンだったんですか。僕もなんですよ」

 どうやら光太郎もファンだったようだ。そんな他愛無い話に盛り上がる一同であったが、速報で入ってきたニュースはその会話を強制的に打ち切るにじは充分に足り得る内容
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